Project/Area Number |
20K12263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 64040:Social-ecological systems-related
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
横田 樹広 東京都市大学, 環境学部, 教授 (00416827)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 水田貯留 / 運河 / 水辺ネットワーク / グリーンインフラ / NbS / 文化的景観 / エコツーリズム / 生態系サービス / シナジー / 水田 / 洪水適応 / Eco-DRR / 地産地消 / 土地利用 / バンコク |
Outline of Research at the Start |
タイ・バンコク近郊において運河・水田環境が残存するラックラバン区を対象として,洪水適応と食糧供給,観光・レクリエーションを両立する農地活用シナリオの提案とそれによるシナジーの評価を行う。洪水適応型土地利用デザインの要件を明らかにし,それによる生態系サービスの変化予測に対して,地域ステークホルダーである住民・農家・行政の意識を構造的に把握し,シナジー効果の高い運河および農地の保全・活用のあり方を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、課題として残る実施項目として、主に以下について実施した。 1. 適応型土地利用デザインによる生態系サービスのシナジーの予測・可視化: 運河と隣接する水田を横断する土地利用の比高に関する分析をもとに貯留機能を評価した結果、運河に対して農道の比高が最も高いのに対し、水田は最も比高が低く、次いで用水路の比高が低かった。これらの比高の異なる農道・調整池・養魚池・用水路・水田の空間的配置をもとに、47地点の運河・水田からの土地利用の配置に応じた洪水貯留機能の発揮パターンを、14タイプに類型化でき、それぞれの貯留量を分析した。この結果は、APPS2023国際会議で発表し、URPR誌に投稿した。 2. 地域ステークホルダーの意識構造と社会的便益の評価 2023年9月に現地調査を行い、対象地域において運河にアクセスできる地点の分布調査を行った。運河区画ごとのアクセス可能地点数を分析・地図化した結果、道路整備が拡大されることで運河へのアクセス性が向上する例が見られた。一方、道路から運河へアクセスできるポイントの拡充による運河と接続したネットワーク圏域の拡大効果を分析した結果、運河沿いのバイク利用によるアクセス圏の拡大効果が車利用のそれよりも大きく、アクセスできる水田の数も大きく増加した。このことを受け、運河へのアクセス性の類型に応じて、生態系サービス活用のSEMモデルの再分析を行った。これらの結果を統合し、ジャーナル投稿論文を執筆中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始当初はCOVID-19による調査の制約等で進捗に影響が生じたが、その後2022年度・2023年度の現地調査を経て、分析に足るデータを蓄積でき、国際会議への発表、国際誌への投稿ができた。現在、研究全体のまとめとなるジャーナル論文の執筆作業中。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は延長最終年度として成果の論文化の年と考えている。現在、2023年度の成果をとりまとめた論文を1編国際ジャーナルに投稿する準備をしている。国際会議での発表についても積極的に計画したい。
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