Project/Area Number |
20K12323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
西村 知 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20253388)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | フィリピン / 農村 / 労働 / ビジネス / 米作農村 / 人的資本 / 貧困 / 経済成長 / 貧困問題 / 稲作 / グローバル化 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、グローバル経済化の質的・量的深化による恩恵を受け、高度経済成長下にあるフィリピンにおける農村の貧困の再編あるいは軽減のメカニズムを、1990年代にすでに調査を行った村で調査期間の2020年度から2022年度に再調査することによって、労働力移動、フォーマルおよびインフォーマルな土地制度、雇用制度に焦点を当てて明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、当初は、夏季、冬季、春期中に、研究課題に関する研究調査を、鹿児島県の離島またはフィリピンで行う予定であったが、様々な事情で研究を進めることができなかった。第一の理由は、申請者の所属機関の変更があったことである。6月に異動の作業を開始し、7月、8月は、複数回にわたる採用面接試験のために調査の時間をとることができなかった。また、所属大学でコロナ感染拡大期に中止になっていたフィリピンへの学生の研修旅行を行ったこともスケジュールをさらにタイトにした。1月から3月も異動にかかわる作業のため調査を行うことができなかった。調査をするこはできなかったが、日本国内で、資料を整理したり、関連するシンポジウムを行った。会場は、代表者が所属する鹿児島大学の郡元キャンパスで、法文学部の「鹿児島の近現代教育研究センター」主催で、2023年11月11日に行われた。タイトルは、「鹿児島の近現代」連続トークイベント「#鹿児島の女性 02」(「外国人女性の小規模ビジネス」)であった。教員、学生のみならず、多くの市民も参加し、外国人、特にフィリピン人の地域経済への貢献の可能性について参加者が確認することができた。本研究は、学術的貢献のみならず、社会貢献、特に市民の外国人、フィリピン人への理解を促すことを目標としており、このイベントは評価されるものであると考えられる。また、鹿児島市内の市民グループ(KFCC 鹿児島フィリピン文化サークル)の会員として、代表者の知見をフィリピン人、日本人の会員に共有することも行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題の研究が遅れている第一の理由はコロナ拡大により調査ができなかったことである。第二の理由は、申請者の移動によって、長期の国内、海外調査が困難となったためである。第三にコロナ拡大期に中止になった海外研究などの仕事が2023年度に集中したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染が収束した現時点では、二つの目標を設定している。第一の目標は、本来の課題の内容であるフィリピンの農村調査を行うことである。第二の目標は、コロナ拡大のため代替的に行った鹿児島県の離島におけるフィリピン人外国人労働者の調査を行うことである。それぞれ、可能な限り、調査結果に基づいて、報告書や論文を作成する。また、学会報告も行う。
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