生活都市のビジョンの共実現と持続可能な観光の連動的な展開
Project/Area Number |
20K12428
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
片桐 由希子 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (50508190)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 祐 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (60535433)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 都市ビジョン / サスティナブルツーリズム / 生活都市 / オーバーツーリズム / 観光インフラ / 観光計画 |
Outline of Research at the Start |
現在世界的な潮流として、SDGsに示されるように、生活と環境に視点を置いた都市(以降生活都市)への転換が課題となっており、「誰一人取り残さない」の持続的な発展にむけた都市ビジョンが国内外で提示されている。一方、都市の魅力向上に伴う観光の増加は、行きすぎるとオーバーツーリズムの発生につながるという反面を持つ。そこで本研究は、生活都市を基盤とした持続可能な観光の方策として、観光体験を通じた生活都市のビジョンの発信と共有、ビジョンの実装に伴う観光インフラやコンテンツの充実に注目し、都市ビジョンと連動した持続的な観光の計画・マネジメントのフレームを検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活・環境に視点を置いた特徴的な都市政策を推進する都市を「生活都市」とし、その持続可能な観光の政策として、都市ビジョンと連動した持続的な観光の計画・マネジメントのフレームを検討するものである。 昨年度までに、SDGsに取り組む国内の自治体における観光施策が、地域づくりのビジョンの発信、政策実現に向けた取り組みの推進に果たす役割を把握し、その事例として、金沢市の推進するサスティナブルツーリズムの取り組みを把握し、生活都市としてのビジョンと観光コンテンツの連動と相乗効果を明らかにした。 2023年度は、健康・医療に視点を置いたまちづくりとウェルネスツーリズムなど観光への展開と、観光を通じた都市ビジョン浸透について、海外事例を中心とした調査を行い、全体のまとめを行った。 ドイツ・オーストリア・イタリアのクアオルト地域と温泉保養地については、歴史的経緯や医療としての自然療法に対する制度的な扱いの変化等により、観光施設としての関連施設の活用、自然公園の利用施設や公園施設としての散策路やトレーニング施設の整備、市民のレジャー・レクリエーション施設としてのテルメの発展など、形態が多様であり、地域像の共有やブランディングを支える概念というよりは、都市政策を展開する上での一つのインフラとなっている。また、アジアの都市回遊のトレイルでは、シンガポールのRIR(Round Island Route)、台北の台北大縦走、ソウルの市境を回遊する既存散策路の再整備)を調査し、自然公園や森林の活用とともに、近年の健康ブームや観光客増加に対応し公共交通との接続性を重視するなど、都市と自然のつながりを体感する機会を提供するものとなっている。ビジョンの浸透としては、自然公園的に位置付けられた環境のリブランディングと、新しい都市のライフスタイルの提示として機能していることがわかった。
|
Report
(4 results)
Research Products
(24 results)