女性の連帯が女性議員を増やすメカニズム-ルワンダと日本との比較政治学的研究
Project/Area Number |
20K12473
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
戸田 真紀子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (40248183)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | ジェンダー / ルワンダ / 家父長制社会 / 女性の政治参加 / 女性の連帯 / 日本 / アフリカ / 女性議員比率 / ジェンダー平等 / 比較政治学 / 家父長制 |
Outline of Research at the Start |
同じ家父長制社会でありながら、ルワンダは下院の女性議員比率が6割を超えて世界一であり、日本は衆議院の女性議員比率は1割前後を推移し、G7の中でも常に最下位である。何が両者の違いをもたらしているのか。先行研究はクオータ制の有無をその違いの理由として強調するが、ルワンダの女性議員の増加は、2003年憲法にクオータ制が導入される以前から始まっている。ルワンダにあって日本にないものは、「政治的意思」と「女性の連帯」である。本研究では、「女性の連帯」に注目し、女性の連帯がどのようにして達成され、その連帯の力がどのようにして女性議員比率6割超を達成するに至ったかのメカニズムを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「女性の連帯」に注目し、ルワンダにおいては、女性の連帯がどのようにして達成され、その連帯の力がどのようにして女性議員比率6割超を達成するに至ったかのメカニズムを明らかにすることを研究目的としている。その上で、日本では女性の連帯があったのか、なかったのか、なかったのであればどのような障害があったのか、ルワンダのメカニズムが日本では機能するのか、などについて、ルワンダと日本の比較をこれまで進めてきた。 この研究目的を達成するために、日本とルワンダでそれぞれ調査を進めてきた。今年度は、2020年以来新型コロナウイルス感染拡大のために中断していたルワンダでの調査を行うことができ、現地の研究協力者と本研究の成果報告についての打ち合わせも行うことができた。ルワンダ滞在中には、研究協力者が勤務する大学でのセミナーで本研究の成果報告を行い(“How to increase the number of women in parliament and change the patriarchal norms in Japan: Lessons from Rwanda," Peace and Development Seminar, PIASS, Rwanda)、ルワンダ人教員・学生だけではなく、周辺国出身の留学生からも、さまざまな質問を受け、助言をえることができ、日本のジェンダー平等の遅れを痛感した。セミナー終了後はアンケート調査にも快く協力していただいた。 また、現地のNGOのご厚意で、アフリカ各国から参加者の集まるシンポジウムにも招待していただき、人権の世界水準を体感することができた。この体験も最終年度の成果報告に生かしたい。今年度の成果報告としては、上記のセミナー報告に加えて、勤務先の大学院紀要に論文を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大により現地調査ができず、研究協力者も予定していた調査を進めることが難しかったが、今年度の現地調査により、一気に前進することができた。一年延長することにより、次年度を成果報告の年としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、ルワンダと日本の双方で調査を進め、それを比較して一本の論文とし、英語で公表する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)