“かいわい”におけるサウンドスケープとシークエンスの可視化による印象評価手法開発
Project/Area Number |
20K12517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
池田 岳史 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (00340026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川合 康央 文教大学, 情報学部, 教授 (80348200)
益岡 了 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 教授 (20319081)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | サウンドスケープ / かいわい / シークエンス / 可視化 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,“かいわい”におけるサウンドスケープとサウンドシークエンスの可視化による印象評価手法の開発を目的とする。 サウンドスケープを形成する音要素の変化を,移動を伴う動的視点,時間経過に伴う静的視点からもサウンドシークエンスとして捉え可視化し,定量的な解析を行うとともに,定性的な評価を加えることで,対象空間となる“かいわい”の空間の特異性や豊かさを明らかにする。 またこれらにより,対象とする空間のサウンドスケープの印象を評価する手法を確立することで,“かいわい”の再評価や観光的価値の創出に貢献することも目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,これまでの関連研究成果を基に,Phase0(サウンドスケープを考慮した“かいわい”の基礎調査)を2019年度に行い,その成果を基に,2020年度にPhase1(調査対象地区における採音調査),Phase2(サウンドデータの可視化と分析),2021年度はこれらに加えPhase3(かいわい性の検証)を行うこととしていた。しかしながら2020年度に入りCOVID-19により,本研究の遂行において大きな影響を受けたが,2021年度については,COVID-19コロナ禍において可能な方法へ計画変更を行いながら研究を遂行してきた。2022年度については,COVID-19の状況も若干落ち着いてきたことから,夏以降,現地調査を中心に研究を進めることとしたが,数年間のブランクが生じていたことから,予備調査も並行して行うこととした。 具体的な調査地20か所,及び調査日は次の通りである。【大湊神社】福井県坂井市,2022年7月31日。【氣多大社】石川県羽咋市,10月20日。【毛谷黒龍神社】福井県福井市,11月1日。【砥鹿神社奥宮】,【砥鹿神社里宮】愛知県豊川市,12月4日。【白山比咩神社】石川県白山市,2023年1月2日。【若狭彦神社】,【若狭姫神社】福井県小浜市,1月19日。【氣比神宮】福井県敦賀市,1月29日。【伊奈波神社】岐阜県岐阜市,2月19日。【朝日山上日寺】富山県氷見市,【氣多神社】富山県高岡市,【髙瀬神社】富山県南砺市,2月24日。【岡太神社・大瀧神社】福井県越前市,3月21日。【金崎宮】福井県敦賀市,3月22日。【水無神社】,【日枝神社】岐阜県高山市,3月30日。【白山神社】,【神明神社】,【日輪神社】岐阜県高山市,3月31日。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究業績でも述べた通り,これまでの関連研究成果を基に,Phase0(サウンドスケープを考慮した“かいわい”の基礎調査)を2019年度に行い,その成果を基に,2020年度にPhase1(調査対象地区における採音調査),Phase2(サウンドデータの可視化と分析),2021年度はこれらに加えPhase3(かいわい性の検証)を行うこととしていた。しかしながら2020年度に入り,COVID-19の全国的な蔓延と,政府による緊急事態宣言,まん延防止等重点措置等の発令,それらに伴う移動制限により,本研究の遂行において大きな影響を受け,予定していた音響カメラを導入できなかったため,2020年度中にPhase1(調査対象地区における採音調査)を行うことができなかった。これを受け2021年度については,遅れていた音響カメラSound Graphy SG-02を導入した。2022年度については,COVID-19による移動制限等により行うことができなかった現地調査を集中的に行うこととし,合計20か所での予備調査及び本調査を行うことができた。しかしながら,主にCOVID-19の影響により生じた研究の遅延は回復することが難しく,2023年度への1年の延長を申請し,引き続き成果を得ることができるよう研究を進めることとした。また今後の研究全体の計画について可能な方法を模索しながら,再構築し進めていくこととする。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度,2021年度についてはCOVID-19の蔓延による行動制限,また物品価格の高騰による研究機器の導入遅れ等大きな影響を受け,大幅な研究の遅延を生じることとなった。2022年度については,研究全体の計画について可能な方法を模索しながら遂行することとし,2020,21年度分を含む研究計画となった。具体的には,引き続き2019年度に行ったPhase0(サウンドスケープを考慮した“かいわい”の基礎調査)を基にしたデータ及び2021年度の追加調査のデータについて分析を進めるとともに,COVID-19による移動制限等により行うことができなかった現地調査を集中的に行うこととし,合計20か所での予備調査及び本調査を行うことができた。延長期間となる2023年度については,遅延した研究計画を可能な方法を採りながら再構築し回復することとする。研究成果の発表についても,日本デザイン学会にいての発表等を手始めに新規データに基づく発表も再開することとする。また調査データが不足しているため,新規の発表に加え,調査データを組み合わせた考察結果等を発表することとする他,これまでの研究成果を援用した研究についても,積極的に取り組み,発表を行うこととする。 なお,研究全般の進捗については,今後のCOVID-19による影響を考慮し,可能な限り進捗できるよう随時,柔軟に対応するが,遅延は不可避な状況にあり,今後も研究終了までの計画に大幅な修正を行うことがある。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)