皮下3次元情報を用いたインスリン・認知症ワクチン機序の解明
Project/Area Number |
20K12579
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90030:Cognitive science-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
内野 泰 東邦大学, 医学部, 准教授 (60338332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弘世 貴久 東邦大学, 医学部, 教授 (40384119)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | インスリン / アミロイド重合ペプチド / 糖尿病 / 認知症 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病・高齢者医療の中で、身体機能低下は受容できるが、人格・精神の崩壊を伴う認知症(アルツハイマー病(AD)など)は本人・家族・介護者ともに耐え難い苦痛を伴う。糖尿病は認知症発症の最上リスクであるが、インスリン皮下注射を長期間行っている患者に認知症が少ない。インスリン長期使用者の皮下に特殊な腫瘤が形成されインスリン・アミロイド重合蛋白が存在する可能性がある。局所免疫現象・全身への効果を空間情報を持つ皮下の地図を作製することにより、長期インスリン使用者の免疫効果を解明したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は10年以上にわたる長期インスリン注射を行ってきた糖尿病者に対し微小音響超音波技術による「仮想触覚」技術による皮下3次元地図からインスリン・アミロイド化重合蛋白部位を抽出してきた。「位置・空間情報」を持つ局所免疫反応を評価する。Uchino H et al, Quantitative evaluation of insulin-induced abdominal subcutaneous dystrophic tissue using shear wave elastography., J Diabetes Investig (IF: 3.761; Q1). 2022 Jan 31. doi: 10.1111/jdi.13762として報告した。欧米先進国でも高齢化現象は大きく、ウイーンの75歳以上の高齢者の調査は有名である(Vienna Transdanube Aging Study : VITA study)。その中で血漿アミロイドAβ42が最も高く、アルツハイマー病高リスク群にも関わらず、正常な認知機能を維持していた群が存在し、糖尿病+インスリン使用者であった(JAlzheimers Dis.18;62:841)。つまり糖尿病そのものは高アルツハイマー病リスクであるが、インスリン使用は何らかの「保護的」因子となっていることが推察されている。しかし、まだインスリンから認知症・アルツハイマー病に対するワクチン免疫療法の研究に関しての報告はない。このことは、我々の仮説である「長期間」、皮下インスリン・アミロイド化重合蛋白ワクチン効果による抗アミロイドAβ抗体産生」が関与している可能性も考査される。研究対象者全員の血清を用い ELISA plate (Immulon 2 HB U, Thermo Scientific)により各種アミロイド蛋白(Aβ40, Aβ42, など)と重合Aβ1-42のヒトアミロイド蛋白特異抗体を確認する。認知機能は認知機能評価バッテリー(Mini-Mental State Examination(MMSE),Clinical Dementia Rating(CDR)の評価を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インスリン・アミロイド重合蛋白の免疫応答を全身性に確認するため各種アミロイド重合蛋白への特異抗体の評価を行う計画だったが、コロナ禍により研究対象者の選定及び、抗体取得に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた数値データの3次元地図への数理解析は難渋する可能性がある。今後、解析と共に局所における各種免疫現象を確認できる状況にある。対象血清は-80℃ に保存されている。 インスリン・アミロイド重合蛋白の免疫応答を全身性に確認するため各種アミロイド重合蛋白への特異抗体の評価を行う。対象者全員の血清を用いELISA plate (Immulon 2 HB U,Thermo Scientific)によりアミロイドAβ1-42, Aβ1-15, Aβ16-30 , Aβ31-42と重合Aβ1-42へヒトアミロイド重合蛋白特異抗体を確認する。 対象者全員への認知機能評尺度;mental state examination (MMSE)を施行し、認知機能を確認する。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)
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[Journal Article] SGLT2 inhibitor versus carbohydrate-restricted isocaloric diet: reprogramming substrate oxidation in type 2 diabetes2023
Author(s)
Igarashi H, Uchino H, Kanaguchi M, Hisanaga K, Sato G, Yoshikawa F, Furuta M, Washizawa N, Usui S, Miyagi M, Hirose T.
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Journal Title
Diabetol Metab Syndr
Volume: 19
Issue: 1
Pages: 25-28
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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