Project/Area Number |
20K12730
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
橋本 美芽 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (80347278)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 住環境整備 / 住宅改修 / 認知症 / 福祉用具 / BPSD / 認知症高齢者 / 生活環境 / SPSS |
Outline of Research at the Start |
介護保険の住宅改修サービスは、転倒予防を目的とする。認知症高齢者を想定しておらず認知症を対象とした住宅改修のあり方は論じられていない。従来の住宅改修との相違点、工事内容の特徴等、認知症の住宅改修の特性を明確にする必要がある。本研究では、①認知症高齢者家族へのインタビューと環境調査により、従来の概念では捉えられない認知症特有の住環境整備と工夫を抽出、②専門職へのヒアリングにより、認知症の住宅改修と従来の住宅改修との相違点、援助における留意点と配慮事項、現行の住宅改修サービスの改善すべき点を抽出する。これらの分析を通じて認知症の住環境整備の特性と現行サービスの課題を解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、認知症高齢者を対象とした住環境整備の特徴、配慮すべき事項などを抽出することで、従来の運動能力の低下による要介護者への住宅改修の相違点を明らかにして、認知症高齢者を対象とした住環境整備のあり方を明らかにすることである。なお、住環境整備とは、住宅改修に限らず、生活を支援する住環境の改善を図る取り組みである。 当初の研究計画では、認知症高齢者とその家族を対象として、対象者が行った住環境整備の経験をインタビューすること、また対象者宅を訪問して住環境整備の特徴を調査することを計画していた。しかし、我が国において2020年3月ごろより急激に感染が広がった新型コロナウイルス感染症の多大な影響により、2020年4月に開始した本研究課題の実施は延期せざるをえない状況となった。予想を超えて長期にパンデミックが継続したため、当初の研究計画の実施は困難状況は困難と判断するに至った。 そこで研究計画を再検討し大幅な見直しを行った。研究対象者を変更し、認知症高齢者を対象とした住環境整備に関わった経験を有する専門職とし、研究対象者へのアンケート調査を計画すると共に、ヒアリングを実施している。まだ少数へのヒアリングにとどまるが、ヒアリングの内容は、認知症高齢者を対象とした住環境整備の経験から感じた従来の住環境整備との相違点、配慮点、工夫、重視するべき事項、家族への配慮、また住環境整備の効果などである。 現在はヒアリング結果の分析と、ヒアリング対象者の追加を調整中である。また、アンケートに向けて準備を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始年度の2020年は、2月頃より新型コロナウイルス感染症の蔓延、パンデミックによる行動制限が開始された時期である。本研究課題の当初の研究計画では、認知症高齢者とその家族を対象とし、インタビュー、認知症高齢者宅の訪問調査を実施する予定であった。この計画は残念ながら実施が難しい状況となりやむなく延期することとなった。しかし、パンデミックの鎮静化には時間を要しており、研究期間中の実施のめどが立たない状況が続いてきた。残念ながら研究計画の見直しを検討せざるを得ないと判断した。 研究計画の再検討の結果、大幅な修正を加え、行動制限下において可能と思われる範囲の規模へ変更することとなった。調査対象者の変更、調査方法の変更などを行い、小規模ながら研究を再スタートした。このような状況から、研究の進捗状況は大幅に遅れている状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に大幅な修正を加え、行動制限下において可能と思われる範囲の研究計画に 変更した。調査対象者の変更、調査方法の変更などを行い、小規模ながら研究を再スタートした。修正した研究計画では、住環境整備に携わる専門職へのヒアリングを行い、その結果の分析、課題の抽出を行う。今後、社会情勢の変化に応じ、研究規模を拡大する予定である。また、認知症高齢者を対象とした住宅改修に関わった経験を持つ専門職へのアンケート調査を計画しており、協力団体と調整中である。これらの実施により、当初の研究目的の達成を目指す。
|