Project/Area Number |
20K12894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
平良 優季 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (10814296)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 日本画 / 琉球絵画 / 孫億 / 花鳥画 / 模写 / 中国画 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、琉球絵画の師である孫億筆《花鳥図巻》(九州国立博物館蔵)の表現・技法・画材の観点から、本画の模写を行い、表現手法について解明することを目的とする。 琉球絵画作品の多くは、第二次世界大戦の影響で消失している。それため「琉球絵画」の表現や技法、画材等の詳細については、未だ解明されていないことが多い。そこで本研究では、特に貝摺奉行所の絵師たちの師である孫億の《花鳥図巻》の表現・技法・画材を明らかにすることで、琉球の絵師たちがどのようにそれらを継承し、独自の技法を生み出したのか。「琉球絵画」の研究をさらに開拓していく上で、孫億作品の模写を行うことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、琉球絵画の師である孫億作品の表現・技法・画材の観点から、本画の模写を行い、表現手法について解明することが目的である。 琉球絵画作品の多くは、第二次世界大戦の影響で消失している。そのため「琉球絵画」の表現や技法、画材等の詳細については、未だ解明されていないことが多い。貝摺奉行所の絵師たちの師である孫億作品の表現・技法・画材を明らかにすることで、琉球の絵師たちがどのようにそれらを継承し、独自の技法を生み出したのか。「琉球絵画」の研究をさらに開拓していく上で、孫億作品の模写を行うことを目的としている。 本年度においては、前年度行う予定であった作品の基底材調査を中心とした、熟覧調査を行った。また、調査対象として、《花鳥図巻》の調査と沖縄県内に収蔵されている孫億作品の調査を予定していた。しかし、前者においては、作品保存の観点から実物の調査が厳しいことから、計画を一部変更し、沖縄県内に収蔵される作品に限定して調査を行うこととした。また、沖縄県立博物館・美術館に収蔵されている孫億作品3点の調査を行った。調査には、基底材の分析にあたり、所属大学の染織分野を研究される新田摂子氏の、また技法の分析に同大学の喜屋武千恵氏に調査協力をいただいた。他にも、現在使用されている基底材を収集し、孫億作品で使用されている基底材との比較分析も行った。 次年度においては、沖縄県内に現存する孫億作品の調査が、まだ終えられていないため、引き続き調査を行っていく。また、これらの調査結果をもとに、使用された基底材をいくつか再現し、孫億作品の模写を行うことで、基底材の織りによる絵具の発色や表現の差異、裏彩色の現れ方などを分析していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に行えなかった調査を当該年で行ったため、本来の計画から1年ずれ込んだ形になってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度で遅れてしまった1年分の計画があるため、今後の状況を見ながら1年の研究延長も視野に入れながら研究を進めていきたい。特に当該年度においては、最大の目的である基底材調査と制作を中心に遂行していきたい。
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