Project/Area Number |
20K12944
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Chukyo University (2023) Hiroshima University (2020-2022) |
Principal Investigator |
松山 由布子 中京大学, 教養教育研究院, 講師 (00819906)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 説話伝承 / 地域文化 / 民俗信仰 / 宗教儀礼 / 祭文 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、愛知県奥三河地域の近世期の民俗信仰について、説話伝承の観点より考察を加えるものである。中心となる研究対象は、奥三河地域の在地宗教者(太夫)が行った宗教儀礼である。奥三河地域の太夫の家には、祭文をはじめとする近世期の儀礼詞章が数多く遺されている。本研究では、そうした儀礼詞章の中で祭神の来歴を説く説話の内容について分析する。その際には、各説話の文学上の系譜と地域独自の伝承的展開の両面に特に注目する。これらの研究を通して、奥三河地域における民俗信仰の思想体系を解明する。また他地域との比較研究を行い、奥三河地域の事例をより普遍的な日本文化研究へと展開させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、愛知県奥三河地域の宗教儀礼に関わる文献について、新たに18点の近世期の写本の書誌調査を行うと共に、これまで収集した調査記録の整理や分析を行った。新たに調査を行った写本は、本研究にて継続的に研究を進めてきた、陰陽道に由来する呪術書やその書承に携わった修験者と関わる資料であった。この調査成果をもとに、近世期の奥三河地域における宗教知識の受容や修験者の活動について、日本民俗学会第75回年会(2023年10月22日,成城大学)にて口頭発表「近世奥三河の民俗信仰と呪術―在地における宗教知識の相伝を焦点として―」を行った。 また、国立歴史民俗博物館の展示プロジェクト委員として、同館の企画展「陰陽師とは何者か―うらない、まじない、こよみをつくる―」(2023年10月3日~12月10日)に参与し、本研究の成果をふまえた展示協力を行った。展覧会図録では担当箇所の解説を執筆した。 さらに、III Congreso Internacional de la Asociacion Espanola de Estudios de Asia Oriental (AEEAO)(スペイン東アジア研究協会第3回大会,2023年6月9日,サラマンカ大学)にて、前年度に行った呪術書についての研究成果をふまえた口頭発表“Ancient China as a different-dimension world: The Role and Representation of China in the tale of “Minister Kibi's Adventures in China”を行った。 この他、奥三河地域との比較研究の対象として、広島県備後地方の祇園信仰にまつわる在地伝承、国立歴史民俗博物館所蔵「奈良暦師吉川家旧蔵資料」の『土公神祭文』の研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究の最終年度として、これまでの調査研究の成果をまとめ、研究報告書を作成する予定であった。しかし、コロナウイルスの流行時における調査研究の遅れや、本年度新たに行った書誌調査の成果を取り入れる必要があることから、報告書の作成を次年度に延期した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究が取り組んできた愛知県奥三河地域の宗教儀礼に関わる文献について、特にその中でも、陰陽道の知識に由来する呪術書、暦注書、「大土公神祭文」の写本について研究を進める。また、これまでの調査研究の成果をまとめた研究報告書の作成、口頭発表、論文の執筆を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(15 results)
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[Book] ことば・ほとけ・図像の交響―法会・儀礼とアーカイヴ2022
Author(s)
近本謙介, 阿部泰郎, 猪瀬千尋, 山野龍太郎, 三好俊徳, 任占鵬, 冨島義幸, 阿部美香, 郭佳寧, 野呂靖, 西谷功, 大谷由香, 泉武夫, 黒田彰, 荒見泰史, 橋本遼太, 海野圭介, ラポー・ガエタン, 高橋悠介, 松尾恒一, 松山由布子, 山﨑淳, 程永超
Total Pages
511
Publisher
勉誠出版
ISBN
9784585310099
Related Report
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[Book] 『新陰陽道叢書 第3巻 近世』2021
Author(s)
梅田千尋, 高埜利彦, 林淳, 杉岳志, 村上紀夫, 吉田栄治郎, 西田かほる, 高原豊明, 松山由布子, 奈良場勝, 水野杏紀, 川崎理恵, 児玉祥吾, 和田光俊, 嘉数次人, 川和田晶子, 深井甚三, 金光和道
Total Pages
612
Publisher
名著出版
ISBN
9784626018762
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