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エレン・グラスゴーと20世紀前半の科学言説

Research Project

Project/Area Number 20K12973
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
Research InstitutionCyber University

Principal Investigator

本橋 香  サイバー大学, IT総合学部, 講師 (10760035)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2021-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Keywordsモダニズム / 南部ルネサンス / ジェンダー規範 / 科学 / 植民地主義 / 古典の語りなおし / 近代化 / 自然主義 / 書簡 / アメリカ南部
Outline of Research at the Start

アメリカ南部で20世紀前半に活躍した白人女性作家エレン・グラスゴーは、当時の科学思想の中に潜む女性に関する誤謬を指摘し、批判の見解を小説という形で表現するためにあえて科学的な思想を取り入れて創作活動を行っていた。男性中心の視点を軸とする科学の論理を、女性の地位向上のための小説の中で、どのように展開したのかを明確にすることが本研究の概要である。そして、アレン・テイトやH. L. メンケンといった文学史上の表舞台にいた男性だけではなく、その妻たちとの連帯にまで広げて研究することによって、アメリカ南部の女性に自由と平等の思想や権利を根付かせようとしていたグラスゴーの意図を多角的な観点から確認する。

Outline of Annual Research Achievements

当初、本研究ではノースカロライナ大学チャペルヒル校での研究活動を中心にして、アメリカ南部文学のモダニズム受容に女性作家たちがどのように寄与してきたのかを、現地で資料を収集して検証する予定であった。特に、女性作家たちが科学的言説を取り入れて、モダニズムの萌芽となる作品を創作していたことを指摘し、作品分析と現地調査によって研究を進めようと計画した。しかし、コロナ禍で渡航できず、1年目は日本国内で資料を収集した。
その間、サイバー大学で最新の情報技術に触れる機会を得て、女性と科学というテーマを身をもって体験できた。グラスゴーの時代には医科学が最新の科学であったが、現代の情報化社会では情報技術の知識が重要であることを、日常業務のマクロデータ分析から実感した。ここから、19世紀末の自然主義作家たちが文学と科学を融合しようとした試みは、現代においても意味があり、文学と情報技術によっても革新的な作品が生まれる可能性があることがわかった。
また、女性作家と科学という主題は現代社会においても重要なテーマであることを提示するため、マーガレット・アトウッドの児童文学の短編集を分析し、その結果を学会で発表した。これによって、ポストモダニズム的な視座で古典文学の植民地主義を語りなおすという、今後さらに探求すべき課題が生まれた。
2年目も渡米を計画していたが、コロナの終息が見込めず、申請時の計画は十分に遂行できなかった。退職により資格を喪失したため研究実績は1年分のみとなるが、今後につながる課題に向き合い、貴重な知見を得ることができた。

Report

(1 results)
  • 2020 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] A Trio of Tolerable Talesの言葉遊びと物語の展開―マーガレット・アトウッドの児童書について2021

    • Author(s)
      本橋香
    • Organizer
      英語圏児童文学会
    • Related Report
      2020 Annual Research Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2022-12-28  

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