Project/Area Number |
20K12997
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University (2023) Osaka University of Economics and Law (2020-2022) |
Principal Investigator |
姜 信和 大阪公立大学, 人権問題研究センター, 特別研究員 (50725083)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 尹東柱の脱神話化 / トランスナショナルな視座 / 日本・韓国・朝鮮民主主義人民共和国・中国東北部 / 記憶と表象 / 民族主義 / 抵抗詩人言説 / 尹東柱表象 / トランスナショナル |
Outline of Research at the Start |
本研究は尹東柱の詩篇の再読を基礎に、詩人をめぐる表象全般に分析対象を拡げて、東アジアの国々で増幅され神話化されてきた言説形成の核心を究明する。先行の内在的読解に加え、犠牲者を記憶する記念事業の質的変容ならびに歴史的トラウマを背景にした被害者側と加害者側、双方の政治的無意識を注視して、テクスト自体と言説との差異を析出する。テクスト外の情報に過度に依拠しがちな言説を問い直し、詩が内包する本来の文学的価値を抽出する。併せて国家間で助長しあい、その結果として陥ってきた民族主義翼賛の構造を解明する。犠牲者を弔おうとするがために陥る罠、現在の史観による表象と言説が抱え持つイデオロギー性の限界を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、植民地統治期に間島(旧満州)に生まれ福岡で獄死した詩人、尹東柱をめぐる言説の実態を再検討するものである。詩篇の内在的読解を基礎に、東アジアの国々で増幅され神話化されてきた言説形成の核心を究明する。先行の文学的評価を踏まえた上で「民族」の詩人を記憶するための記念事業とメディアによる表象全般に分析対象を拡げて、テクストそれ自体と言説との差異を析出する。歴史的トラウマを背景にした被害者側と加害者側、双方の政治的無意識を注視してテクスト外の情報に過度に依拠しがちな言説を問い直す。それにより国家間で助長しあい、その結果として陥ってきた民族主義翼賛の構造を解明する。さらに犠牲者を弔おうとするがために陥る罠、現在の史観による表象と言説が抱えもつイデオロギー性の限界の提示をめざす。 研究の進捗状況については、今年度も遅延を余儀なくされた。しかし、新たに異動した所属機関のサポートにより、同志社大学尹東柱を偲ぶ会から預託された資料の分析はいくぶん進んだ。尹東柱の詩碑前に寄せられたノートなどはすべてデジタル保存した。目下、テキストマイニングを用いてその分析を試みている。 また、初年度に計画していた現地調査もコロナ禍の余波でいまだに実現していないため、次年度こそは実施する予定である。引き続き、期間終了時までには当初の研究計画に見合う成果をあげるよう努める考えである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
先年度同様、私事により研究活動がままならない時期が続いた。しかし、持続的な支援体制の整っている新たな研究機関の手厚いサポートにより、データ解析については遅れを取り戻しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の遅延を立て直すため、本来ならば初年度と翌年度に実施する予定であった海外における現地調査を必ず実施したいと考えている。以前からの海外研究協力機関である韓国・国立済州大学校在日済州人センターの研究者ら、また日本国内の協力団体である同志社大学尹東柱を偲ぶ会との連携協力を再確認する。引き続き後遺症の克服に努めながら、これまでの原稿に推敲を加え、研究成果を発表するつもりである。
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