Project/Area Number |
20K13031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
木島 愛 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (40767563)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 凝結表現 / 日仏対照 / 語用論的効果 / 語彙文法理論 / 知覚動詞 / 慣用表現 / 凝結度 |
Outline of Research at the Start |
分析の難しい凝結表現の日本語およびフランス語のデータベースを構築する.今まであまり分析されていない動詞句を分析対象とし,英語を介して理解するのではなく,日本語とフランス語を直接比較する.「凝結」という概念を提唱する「語彙文法理論」を軸に,この理論の日本語への応用という初の試みを行う. まず,日本語およびフランス語に適応する分類基準を構築する.知覚動詞をサンプルとしながら,辞書の記述とコーパスにおける例文の比較を通して凝結表現の統辞的・意味的分類を試みる.実例検証から,実際に使用されている場合の分析と表現ごとの使用分布による数値化を加え,重要度がわかるデータベースを構築する.
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Outline of Annual Research Achievements |
日本語とフランス語という異なる2つの言語の凝結表現に関する総体的な分析を目的とし,特に動詞的慣用表現の分析を続けている.2023年度は「つらい目を見る/あう」のような「X目をみる/あう」という日本語表現とen voir de X というフランス語の表現を比較し,Xに挿入できる要素の検討を行うと同時に,この表現において「見る」と「あう」が使用される場合の知覚主語と知覚対象の関係づけの違いを明らかにした.新たに共同研究として会話表現における感情表現の分析に着手した.その一環として,感情の中でも「驚き」に着目し,日本語の「目を疑う」とフランス語のne pas en croire ses yeuxという表現の発話状況における分析を行った.表現の核となる動詞を中心にその前後に出現する語彙要素をまとめ,図式化を試みた.フランス語の時制と日本語の時制にはずれが生じているが,発話とその状況に関する言語による違いをより丁寧に記述する必要が明らかになった.さらに,凝結表現の日仏データベース構築という観点から,より多くの表現を網羅的に集めるために,二国間交流事業の立ち上げを行った.実際に研究分担者として参加し,新たな共同研究者の協力を得て,分析基準の設定を行った.まずフランス語の表現を分析するために統辞的,意味的,相互作用的,語彙論的要素に関してより詳細な基準を設定した.これらを日本語の表現に適用するために,実際の表現をプロトタイプ的にいくつか抽出し,分析する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定から延長して研究を継続しているが,2022年度からオンラインでのミーティングが増やし,2023年度はフランスのパリ13大学LIPN研究所 (パリ北情報研究所) から研究者を招聘し,順調に進んでいる.2024年度はさらに共同研究者を増やし,研究を加速させる予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は本研究の最終年度でもあるため,より多くのデータを収集し,データベースの構築を急ぐ.「フランス語と日本語の日常会話に現れる語用論的慣用句のモデル化」という二国間交流事業が2024年度から開始され,研究分担者として参加しつつ,本研究を進めていく.本研究と二国間交流事業では同じ分析基準を採用する予定であるため,データ収集の加速が見込まれる. 既に2024年7月にCMLF (Congres Mondial de Linguistique francaise) と10月にCongreso Iberoamericano de Traduccion e Interpretacion 2024にて研究発表が採択されており,本研究の成果を海外発信していく.
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