A usage-based approach to the use and acquisition of lexicon and grammatical constructions
Project/Area Number |
20K13035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
鈴木 陽子 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (10735848)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 使用基盤モデル / 語彙習得 / 動詞 / 使用頻度 / 構文 / コーパス / 話しことば / 第一言語習得 / 構文理論 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、子どもと養育者の自然発話データを分析することによって、子どもの語彙と構文の知識がどのような過程を経て習得され、語彙と構文知識の習得がどのような関係にあるのかについて探究する。具体的には、英語と日本語の動詞を対象に、養育者によって特定の動詞がどのような形と意味で使用され、それを聞いた子どもがどのような言語使用をしているのかを分析し、言語使用における特徴を明らかにすると共に、語彙と構文の習得過程を理論的かつ実証的に検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子どもと養育者の自然発話コーパスを用いて、子どもの語彙知識と構文知識の習得プロセスを理論的かつ実証的に探究することを目的としている。具体的には、以下の研究項目について英語と日本語の動詞を対象に分析する。(i)言語使用における非対称性、動詞と構文の習得過程の記述:養育者によって動詞がどのような構文で使用されているか、その使用にはどのような分布的特徴がみられるか。それに応じて子どもはどのような言語使用をしているか、その習得課程を記述する。(ii)誤用分析:言語使用、とりわけ語彙知識と構文知識について、どの部分に誤りがあり、どの部分が正確に理解されているのかを明らかにする。(iii)語彙と構文知識の習得がどのように関連し合っているのか、そのメカニズムを解明する。 2023年度は、子どもと養育者の発話データにおける動詞の動詞形に着目し、高い頻度で使用される動詞形の種類について子どもと養育者の使用を比較した。さらに、使用頻度の高い動詞形を手がかりにして子どもが自動詞と他動詞の意味と形を区別することが可能であるかを検証した。テイル形やタ形といった動詞形の使用頻度についてクラスター分析を行なった結果、対象とした動詞を概ね自動詞群と他動詞群に分けることが可能であることを確認した。このことは、子どもが特定の動詞形の出現頻度から統計的学習を行い、自動詞と他動詞といった動詞のタイプを区別できることを示唆している。この成果について論文を執筆し、雑誌にて出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、当初の予定通り語彙知識と構文知識の習得プロセスについて分析と考察をした。対象とした動詞に関しては、子どもと養育者の使用頻度が相互に関連していることを確認でき、その成果について報告を行なった。しかし、動詞やその動詞が使われる構文の知識が抽象化していくプロセスを明らかにするためには、子どもがその時期に使用できる動詞全体を見渡して、個々の動詞の発達度合いを比較する必要があり、そのような分析や考察は十分に進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象とする動詞の範囲を広げ、あるいは一つの意味領域にかかわる複数の動詞の発達を比較しながら、子どもの語彙知識や文法知識の発達過程を観察し、語彙知識の習得と構文知識の習得プロセスがどのように連携しながら発達していくかを考察する。日本語話しことばの特徴についても考察を進め、得られた結果を踏まえ、国内外で開かれる学会やジャーナルにて研究成果の報告を行う予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)