Project/Area Number |
20K13042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
山本 恭裕 東京外国語大学, 総合国際学研究院, 准教授 (70830008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | パプア諸語 / 言語ドキュメンテーション / 音声研究 / 記録言語学 / 動詞形態・統語法 / 音響音声学 / 記述言語学 / パプア・ニューギニア / アイク語 / 文法記述 / トリチェリ語族 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、パプア・ニューギニアのサンダウン州に分布する未記述の言語アイク語の言語データベースの構築と、それに基づく文法記述および対照言語学的分析を行うことである。アイク語はトリチェリ語族に属し、150人程度の話者集団によって話される消滅危機に瀕する言語である。データベース構築の過程では、言語ドキュメンテーションの枠組みを用いて民話など多様な内容の音声・映像資料を収集し編集作業を進める。編集が済んだデータはアーカイブ化し、第三者による分析の再検証や更なる研究が可能となるよう公開する。これに基づき包括的な簡易文法書を作成する。他言語との比較を通じてアイク語の一般性と特殊性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染症の感染拡大のため、しばらくパプア・ニューギニアでの現地フィールド調査ができていなかったが、2023 年度は久しぶりに現地調査を行うことができた。2023年9月から10月にかけておよそ2週間の旅程でパプア・ニューギニア、サンダウン州モナンディン地域において調査を行なった。短期間ではあったが、関係を築いていたアイク語話者たちと久しぶりに交流ができ、アイク語の言語使用の参与観察を行なった。新しい自然談話の音声データを収集し、現地において話者たちの協力を得て書き起こしを行い、これに意味や注釈を付した。これらの新しい音声データの一部については、注釈付けソフトのELANを用いて電子化をした。 2023年度は、残念ながら本課題に関して出版に至った研究成果がなかった。現在論文化を進めており、2024年度に投稿をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症のため、これまでフィールドワークが十分に行えていなかった。2023年度は現地調査が行えたものの、本課題で目標としている新しい言語データの収集にはまだ不十分であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度が本課題の当初の最終年度であったが、研究の進捗状況が上記の理由で遅れたため、2024年度に期間を延長した。2023年度に引き続き、2024年度も現地調査を行って新しい言語データを収集するとともに、既に得たデータの整理や電子化、アーカイブ化を行い、言語の分析を進めて研究成果を公開していく。
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