Project/Area Number |
20K13069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Momoyama Gakuin University (2022-2023) International Pacific University (2020-2021) |
Principal Investigator |
森下 裕三 桃山学院大学, 国際教養学部, 准教授 (30734305)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 英語 / 移動表現 / 直示性 / 大規模言語モデル / 移動動詞 / コーパス / 分布仮説 / 統計的モデリング / 可視化 / 分布意味論 / 意味論 / コーパス研究 / 言語内変異 |
Outline of Research at the Start |
どのような要素によって経路概念 (e.g. Goal, Deixis) が語彙化されるかという問題は、移動表現の研究において中心的テーマのひとつである。英語は付随要素 (e.g. to, from) と呼ばれる不変化詞などによって経路概念が語彙化されやすい言語だと考えられてきた。しかし,実際には英語でも経路概念が動詞 (e.g. come, enter) によって語彙化されることは珍しくない。この英語においては例外的だと考えられてきた事例に焦点を当て,経路概念が動詞によって語彙化されるメカニズムについて,コーパスの実例に基づいた計量的・統計的な解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2020年代以降に理論言語学の分野でも応用の可能性が示唆されてきた大規模言語モデルを利用した探索的な研究が一定の成果をあげた。本研究では、BERT と呼ばれる大規模言語モデルの注意機構 (attention) の振る舞いに着目し、直示的移動動詞である come や go といった動詞が、どのような要素と共起しやすいのかという点について興味深い発見があった。 1点目は、直示的移動動詞である come や go は、walk などの様態を語彙化した移動動詞よりも here や there といった直示性をともなう経路表現と共起しやすい可能性を示唆するものである。直示性を語彙化した動詞が、直示性をともなう経路表現と共起しやすいという点は理論的にも妥当だが、先行研究で十分に議論されてきたわけではない。そのため、今後、Corpus of Contemporary American English (COCA) や British National Corpus (BNC) に生起する多くの実例を統計的に分析することによって検証を進めたい。 2点目は、直示的移動動詞である come や go は、その他の移動動詞と比べて、否定文や疑問文でより多く使われるという可能性を示唆するものである。先行研究では、実際に移動をあらわす表現についての議論が中心で、疑問文や否定文についてはほとんど議論されてこなかった。こちらの点についても、さらに多くの実例を統計的に分析することで研究をさらに進めることができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模言語モデルを利用した探索的な研究がある程度の成果をあげたため、英語の直示的移動動詞の性質を解き明かすために重要な点について進展が見られた。また、探索的な研究によって得られた成果は、今後、別のデータによって検証をすることも可能で、さらなる研究成果も見込まれる。ただし、大規模言語モデルによって示唆された結果は、別のデータによっても指示される必要があると考えられる。また、今年度の研究は本格的な実証研究に入る前のパイロットスタディとして位置付けられるものである。そのため、次年度では、大規模言語モデルによって示唆された結果を別のデータによって実証する必要がある。 また、今年度の研究成果によって得られた知見は、直示的移動動詞以外の動詞についても応用可能であるため、その点でも今後の研究に繋げられる可能性があると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
直示的移動動詞である come や go が、様態を語彙化した walk や stride といった動詞とは違って here や there といった直示性をともなう経路表現と共起しやすいという点、および否定文や疑問文における直示的移動動詞の生起状況についても他の移動動詞と統計的に妥当な方法によって比較する必要がある。これらのデータは、今後、Corpus of Contemporary American English および British National Corpus によって検証を進めることを予定しており、既にデータの収集および分析に着手している。 以上のような方法で明らかにした点については、2024年度中に国内学会あるいは国際学会で発表し、論文として成果が発表できるよう準備を進めている。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)