Project/Area Number |
20K13087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kanda University of International Studies (2023) Sophia University (2020-2022) |
Principal Investigator |
和氣 圭子 神田外語大学, 留学生別科, 講師 (00823816)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 書き換え文 / 読解過程 / 思考発話法 / 日本語学習者 / 読解過程の調査 / 読解 / 第二言語習得 / 日本語教育 |
Outline of Research at the Start |
理解促進の目的で行われるテクストの書き換えが、日本語学習者の読解プロセスに与える影響について検証する。理論的枠組みとしては、テクスト読解の認知プロセスにおける処理レベルという考え方を用いる。原文となる材料テクストから複数の書き換え版を作成し、日本語学習者及び母語話者に読解してもらう。読解後の理解測定(オフライン)のみではなく、思考発話(think-aloud)法を用いて読み手の読解過程をオンラインで観察し、結果を総合的に検証、分析することによって、書き換えが読み手の認知処理に与える影響を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度末に実施した調査データの分析を進めている。収集したデータは、1)日本語習熟度テスト、2)2つの文章の読解中の思考発話の録音データ(L1英語)、3)読解後の筆記再生データ(L1英語)、4)読解後の多肢選択理解問題の解答(L2日本語で実施)、5)文章材料についてのアンケート、である。 このうち、1)と4)のテスト解答については採点・集計を終えている。2)の思考発話データは文字化書き起こしを進行中で、3) の筆記再生データについては、命題分析を行い、調査材料の文章と照合して、協力者別に再生率を算出する作業を進めている。5)の材料アンケートは、後の全体分析において、データの妥当性を検証するために用いる予定である。 また、当該年度、新たな調査を実施することはできなかった。本研究の協力者は、母語背景、習熟度と学習環境の影響を抑えるため、研究代表者の担当する語学科目に在籍する英語母語の中級日本語学習者に限定している。しかし、研究実施者が任期満了に伴い所属大学を移ったことにより、担当授業のための業務と部署業務が増大し、令和5年度の前期は研究に割く時間を確保することが困難であった。また、現在の所属先には調査協力者(英語母語の中上級レベル日本語学習者)がほぼ在籍しない。令和5年度は前後期とも協力者が得られず、何らかの方法で学外で協力者を募る必要があると判明した。このため研究期間の延長を申請し、認められたので、翌年度に調査を実施する予定でいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度から4年度にかけては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、調査協力者である留学生の来日が激減し、ごく少数の調査データしか得られなかった。また、令和5年度には所属大学を移したことに伴い業務が増大し、かつ、現在の所属先に協力者になり得る学生がほぼ在籍していなかったため、予定通りに調査を進めることが困難な状況だった。
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Strategy for Future Research Activity |
収集済みのデータについては分析を進め、思考発話データの書き起こしは、まずネイティブチェックを経て、ストラテジー分析を行う予定である。そして、原文と書き換え文とでストラテジーの差異を調べ、読み手の読解過程における処理の違いを検証する。また、筆記再生データによる再生率とも照合し、読解過程と読後の理解の関連を検証する予定である。 また、さらに調査データを収集していきたい。現在の所属先には調査協力者(英語母語の中上級レベル日本語学習者)がほぼ在籍しない。令和5年度には前後期とも協力者が得られず、何らかの方法で学外で協力者を募る必要があると判明した。このため研究期間の延長を申請し、認められたので、翌年度に調査を実施する予定でいる。協力者は、他大学または日本語学校など他機関に在籍する日本語学習者から募る予定である。2024年度前期の期間に協力者募集の方策を練り、夏期休業(授業なし)期間に調査を実施したい。そして、後期には調査データの分析を進め、結果を出したいと考えている。
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