Project/Area Number |
20K13088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
宇津木 奈美子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90625287)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 外国をルーツとする生徒 / 教科学習支援 / 母語 / 国際教室 / 学外支援者 / 支援者支援 / 当事者性 / 歴代の国際教室担当者 / 国際教室担当教員 / コーディネーター / 言語少数派生徒 |
Outline of Research at the Start |
公立学校における外国をルーツとする子どもの受け入れ対策の一つに国際教室の設置がある。この運営において、子どもの多様性に対応するためにも、学外協力が必要だとされている。しかし、キーパーソンである国際教室担当教員や管理職は異動等があり、国際教室や学外協力者との長期にわたる緊密な連携は難しいとされている。そこで、本研究では長期にわたって外国をルーツとする子どもの学習支援において協働的支援をしてきた国際教室と学外支援グループの事例を対象に、国際教室担当教員と学外支援グループのコーディネーターがどのような意識で連携および運営をしてきたのかを明らかにし、その意義と課題を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国をルーツとする中学生(以下、生徒)の学習支援において長期にわたって協働的支援を行ってきた国際教室と学外支援グループの事例を対象に、国際教室担当教員と学外支援グループのコーディネーターがどのような意識で連携および運営をしてきたのかを明らかにし、その意義と課題を考察することを目的とする。今後も増加する生徒たちに対応するべく、持続可能な学習環境の構築についての新たな視点を示唆することを目指す。2023年度は以下のことを行った。 1.2023年5月~2023年12月まで、公立中学校で行われた母語を活用した国語の教科学習支援を実施し(全19回)、教室談話データおよび支援者による支援記録を収集した。支援者は中国語担当者が4名、日本語担当者が5名、英語担当者が3名である。また、支援の対象となった生徒は中学3年の中国出身の生徒2名、フィリピン出身の生徒が2名である。 2.2023年6月、10月に中3国語の教材に関しての勉強会を開催した。勉強会ではこれまでの支援経験の共有や支援における生徒らの様子などの情報交換を行った。勉強会の開催により、支援者が課題だと考えている点や、支援の状況が把握でき、今後必要とされる生徒や支援者へのサポートについての検討ができた。また、課題を持つ生徒に対して、学外支援グループや国際教室担当教員間で解決に向けての情報交換や検討が行われた。 3.教科学習支援や支援者支援に関する文献・資料を収集し、外国をルーツとする生徒の支援環境の構築についての文献調査を行った。 4.昨年度収集したインタビューデータを基に、口頭発表1件(対象:学外支援グループコーディネーター)、論文1件(対象:国際教室担当教員)を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響もあり、当初予定していた研究成果の発表が遅れている。また、新たに加わった外部支援者へのインタビューを行い、データを追加して再分析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.今後も引き続き公立中学校における母語を活用した教科学習支援を実施し、談話データーを収集する。 2.学習支援を始めて2年経過した母語支援者を対象にインタビューを行い、支援に対する意識や、どのようなサポートが必要かを明らかにする。これらのデータを基に分析を進め研究成果を発表する。
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