Project/Area Number |
20K13110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
中竹 真依子 学習院大学, 付置研究所, 准教授 (30736038)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ライティング・センター / 効果検証 / 第二言語ライティング / ライティング力 / 縦断的調査 / 書き手の成長 / 質的研究 / 長期的な効果 / 質的分析 / 自律的な書き手 / 対話 / ライティングセンター / 英語ライティング / アカデミックライティング / 英語教育 / 学習支援 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、ライティング・センターを継続的に利用する英語学習者の書き手としての成長に主眼を置き、学習者が産出する文章と英語ライティングに対する意識・態度がどのように変化するのかを縦断的に調査することによって、ライティング・センターにおける「対話」を用いた英語ライティング支援の効果を検証することである。学習者が産出する文章の変化については、複数のライティング発達指標を用いて量的に分析する。また、学習者の英語ライティングに対する意識・態度の変化については、年に2回、学期末にアンケート調査およびインタビュー調査を実施し、得られた回答を質的に分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ライティング・センターを継続的に利用する英語学習者が産出する文章と英語ライティングに対する意識・態度にどのような変化が見られるかを明らかにし、ライティング・センターにおける英語ライティング支援の効果を検証することである。 今年度は、ライティング・センターを継続的に利用した学生が書く英語の文章の質的変容プロセスについて分析を行った。継続的利用者のセンター利用期間における序盤と終盤の英語の完成原稿、年2回学期末に実施したインタビューでの学生の語り、支援履歴(チューターが支援後に支援内容等を記録したもの)を分析対象とした。また、比較対象として、センターを一度きりしか利用しなかった学生の英語の完成原稿も分析対象に含めた。 まず、本研究の分析に用いる英語ライティングのルーブリックを作成した。作成したルーブリックは、「全体の構成」「パラグラフ内の構成」「論証」「文法」「語彙・表現」「表記・レイアウト」「文献の表記」の7観点からなり、5段階評価である。ルーブリックに基づく文章評価は、本研究代表者を除く4名の採点者が行った。評価に際し、共通理解を深め、評価者間の採点誤差を最小限に抑えるために、検討会と試行的な評価をそれぞれ2回ずつ実施した後、本評価を行った。次に、ルーブリック評価の結果で違いが見られた箇所と具体的な文章の質的変化の整合性を検討した。最後に、学生のインタビューでの語りと具体的な文章の質的変化の整合性を検討した。 分析の結果、ライティング・センターを継続的に利用した学生の英語の文章には、「全体の構成」「パラグラフ内の構成」「論証」「文献の表記」に関する向上が見られた。この結果は、現在論文としてまとめている。次年度は、文章の変化と書き手の内面の変化の関連性を詳細に検討し、これまでの分析結果を踏まえた総合的な考察を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は分析的枠組みを固め、予定通りデータ分析を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、これまでの研究結果をまとめ、学会での発表や論文執筆を行う。
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