A People's History of Japan - Japanese migrants' labour movements during the Meiji and Taisho periods
Project/Area Number |
20K13183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Hosei University (2023) Teikyo University (2020-2022) |
Principal Investigator |
LEROUX Brendan 法政大学, 国際文化学部, 准教授 (80610203)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 労働運動 / 移民 / 下からの歴史 / 民衆の日本史 / ミクロストリア |
Outline of Research at the Start |
1868年の「元年者」と言われる移民が日本政府による許可を得ずハワイ王国へ赴いてから,日本人が様々な地域へ(出稼ぎ)移民として渡航した。日本での貧困を逃れようと新地へ赴いた移民は,「異国人」「異人種」としての人種差別と,貧困労働者・プロレタリアとしての階級差別,つまり二重差別を受けることが多かった。 一方,その状況に屈せず労働運動によって自らの環境・状況を改善しようとした移民も多く存在したが,それらの労働運動に関する記録をまとめた研究は皆無である。 本研究は「下からの歴史」の流れに位置付けられ,いずれその編纂・刊行が必要とされる「民衆の日本史」の一章として考えたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
・研究協力者の援助により史料翻刻作業が進んだ外交資料館所蔵のグアドループ島における日本人移民の労働運動(ストライキ)に関する史料の分析をさらに進めることができた。ただし目標としていた「何らかの形でそれらの史料の分析成果を発表」することまでは未だに至っていない。引き続き今後の課題としたい。 ・2023年2月に『植民地化・脱植民地化の比較史ーフランス‐アルジェリアと日本‐朝鮮関係を中心にー』(小山田紀子、吉澤文寿、ウォ ルター・ブリュイエール=オステル編、藤原書店、544p)に掲載された「フランス植民地帝国の周辺ー裁判で見るグアドループ島における日本人労働運動ー」(p.90-111)という題名の論文を同書籍の仏語版刊行(2024年10月を目指している)のためのフランス語訳を依頼した。それに先立ち、論文の内容を読み直し、史実と異なる記述を修正し(史料を読み直したら解釈が誤っている箇所が1、2点見つかった)、新しい資料の内容(主に裁判に関わった弁護士に関する情報)を使って加筆し、論文をある程度改善した。 ・以前から本研究の核心をなすべきデータベース構築の理論上の準備を今年度も進めたが、実現に向けての技術者が見つからず、知人のすすめで自分でなんとか「Bubble」のノーコードアプリやエクセルファイルを利用して作業はしてみたがうまくいかず、次のステップへと進出できていない。改めて次年度の最重要課題と定めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年4月に法政大学に着任し、新しい環境や授業に慣れるのに思っていたのよりも時間と労力が必要で、自由に自分の研究に取り組むことがなかなかできなかった。 さらに、2023年2月に刊行された上記の書籍『植民地化・脱植民地化の比較史ーフランス‐アルジェリアと日本‐朝鮮関係を中心にー』(小山田紀子、吉澤文寿、ウォ ルター・ブリュイエール=オステル編藤原書店、544p)のフランス語翻訳責任者になったので、論文の翻訳作業自体や翻訳者間のコーディネートに非常に時間と労力が費やされている。 そのような状況で、本研究はかなり遅れていると認識せざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に推進する予定の3点も進まなかった現実を受けて、2024年度は主に以下のことに集中し実施したいと考える。 1.仏領グアドループにおける日本人移民のデータベース構築を実現する。その作業を、元々本研究の主な目標であった明治・大正期における日本人移民が起こした労働運動に関するデータベース構築の第一ステップとして位置づけたい。本研究が終了した後でもそのデーターベースを補完していくことを念頭におきなが ら構築を考える。当然ながら、他の研究者が協働して相互的に使えるデータベース構築を目指す。 2.昨年度の繰り返しになるが、「下からの歴史」及び「ミクロストリア」の分析・記述方法に従い、仏領グアドループ島における日本人移民の労働運動に関する史料分析をさらに進め、研究発表や論文としてまとめる。「グアドループ史学会紀要」(Bulletin de la Societe d'Histoire de la Guadeloupe)への投稿を目指したい。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)