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法的家族の成立要件にみる国家支配―秦代・漢初の家族制度の復元を通して

Research Project

Project/Area Number 20K13196
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

佐々木 満実  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 基幹研究院研究員 (50838795)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords秦漢史 / 家族史 / 法制史 / 簡牘資料 / 中国史
Outline of Research at the Start

本研究は、秦代から漢初にかけての「家族」の成立と国家支配との関係を解明しようとするものである。その方法として、簡牘(竹簡・木牘)資料に散見する家族関連の制度を収集・分析し、時代ごとの「家族制度」を体系的に復元する。制度とは施行する国家の支配意識や現実的要請を反映するものであり、そこから各時代の国家がいかなる「家族」を創出しようとしていたのかを明らかにできると考えるためである。家族制度の復元と考察から、家族の成立と国家支配との関係を解明していきたい。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、秦代から漢初にかけての「家族」の成立と国家支配との関係を解明しようとするものである。その方法として、簡牘資料に見える家族に関する制度を収集・分析し、時代ごとの「家族制度」を復元した。制度とは施行する国家の支配意識や現実的要請を反映するものであり、そこから各時代の国家が法制度を通じていかなる「家族」を創出しようとしていたのかを明らかにできると考えたためである。
本研究ではまず、秦漢時代の簡牘資料に含まれる法制関係資料から家族に関連する箇所を収集して時代ごとに整理し、内容を分析するという作業を行った。そして、収集した家族関係の法制度を親子関係、夫妻関係、兄弟姉妹関係、同居・室人関係等の関係ごとに分類し、それぞれの関係の成立要件、禁止行為等を分析するとともに、法制度が施行・変更された時期を分析して、時期ごとの「家族制度」の復元を試みた。こうした作業によって、家族関係の有無やその在り方は国家の法制度によって決定づけられ、そこには時期ごとの変化があったことが明らかになった。採択期間中に新たに『嶽麓書院藏秦簡(陸)』(上海辞書出版社)や『嶽麓書院藏秦簡(七)』(上海辞書出版社)、『張家山漢墓竹簡[三三六号墓]』(文物出版社)等、本研究の考察に大きく影響する新たな資料が公開されたことにより、資料整理・分析に時間を要したが、類似した資料間の異同を確認し、「家族制度」の時代的変遷をより高い精度で分析することができたのは幸いである。当初の研究計画に無かった資料の追加と、所属身分の変更に伴う研究課題の廃止により、本研究の核心である家族制度の背景にある国家の意図については具体的な考察を行うことはできなかったが、一方で、本研究によって基盤となるべきデータベースを作成し得たので、それを基に今後も研究課題の解明に向けて考察を進め、成果の公表を行っていきたいと考えている。

Report

(4 results)
  • 2023 Annual Research Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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