江戸時代は本当に太平の世か?-海防遺跡からみた幕府海防政策の実態-
Project/Area Number |
20K13243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Asian Cultural Exchange Center (2021-2022) Kyushu Historical Museum (2020) |
Principal Investigator |
岡寺 良 福岡県立アジア文化交流センター, その他部局等, 主任研究員 (70543693)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 海防遺跡 / 遠見番所 / 烽火台・狼煙場 / 台場 / 江戸時代 / 現地踏査 / 烽火台・狼煙台 / 烽火台 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、九州の長崎を初めとする東シナ海~玄界灘・響灘沿岸に立地する遠見番所や台場、さらには沿岸部の緊急事態を内陸部に伝達した烽火台などの「海防施設」の現地調査を行うことで、遺跡としてこれらを把握し、江戸時代を通じた幕府の近世海防政策の実態を明らかにし、これまで「太平の世」とされてきた江戸時代のイメージに再検討を迫るものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、研究の3年目に当たるため、主に現地調査を中心に研究を進めると共に、途中経過ではあるが、本研究における成果を、報告文、展示、講演の形で公開した。 現地調査については、長崎県内の大村藩・五島藩領における遠見番所、烽火台(狼煙台)、島根藩領の遠見番所、幕府関係の台場、弘前藩、八戸藩領、松前藩領の台場、臼杵藩領、熊本藩領の遠見番所、遠見燈籠などの調査を実施することができた。 現地調査を実施した遺跡は以下のとおりである。<長崎県>大村藩御嶽狼煙場・野々岳狼煙場(データ化されていなかった狼煙場の遺構を三次元計測した)、五島藩(泊・笠山・堂崎台場、奈留島・鬼岳・柏崎・大瀬崎・嵯峨島遠見番所)<大分県>臼杵藩(下ノ江、保戸島、鼻面、中江、泊ヶ内の遠見番所、的場山台場)、熊本藩(佐賀関、上浦の遠見番所、関上番所、鶴崎茶屋・番所)、岡藩(三佐遠見燈籠)<島根県>松江藩(美保関遠見番所)<青森県>弘前藩(蟹田・平舘・葦毛崎台場)<北海道>箱館奉行(五稜郭、四稜郭、辺切地陣屋、矢不来台場、江差キネツカ・テカエシ台場)、松前藩関係(松前城) さらに、研究内容の公開としては、『考古学ジャーナル』769号に「海防遺跡の考古学 江戸時代は太平の世か?」というタイトルで研究概要を報告すると共に、勤務先の九州国立博物館では、文化交流展「長崎警備と白帆注進」(会期:2022年11月29日~2023年1月22日)を実施し、主に長崎に関係する本研究の成果を絵図や文書、発掘遺物から紹介し、28,640名(文化交流展示室全体入館者数)の観覧を得ることができた。会期中には展示解説としてミュージアムトーク(11/29)、講演としてきゅーはく☆とっておき講座(12/10)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでに前年度より研究は遅れていたため、その遅れを取り返すべく現地調査を行ったものの、やはりコロナ禍の中での現地調査は予定通りに進めることは難しく、最終的な調査報告書の作成まで至ることはできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、現地調査、文献調査を完了させ、最終的には調査報告書を刊行することで本研究の完了を目指したい。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)