The Peace Dividend: A Conflict Analysis after a Decade of the Independence of South Sudan
Project/Area Number |
20K13432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
小林 綾子 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (50845146)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 紛争 / 平和 / 和平合意 / 国際仲介 / 保護する責任 / 文民保護 / 国連 / スーダン / 南スーダン / 市民的抵抗 / 国内避難民 / 紛争解決 / 和平交渉 / 国際政治 / 国際機構 / 国連平和活動 / 平和研究 / ローカルな平和 / 平和構築 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、紛争アクターの特徴を理解することにより、国連平和活動の改善策を検討することを目的とする。具体的には、南スーダンの紛争当事者が国際社会に都合よく付き合いながら国内的には抑圧的なタイプであったことが、国連平和活動の障壁であったという仮説を立てる。この仮説を検証した上で、国連の平和活動が真に平和を導くために必要なアプローチを導く。仮説検証を進めるために、3つのサブテーマを設ける。1つめは、南スーダンにおける紛争アクターの特徴を理論的に議論することである。2つめは、国連平和活動の変遷を国連の公式文書を使って整理することである。3つ目は、紛争当事者から見た国連の政策の課題を指摘することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、紛争アクターの特徴を理解することにより、国連平和活動の改善策を検討することである。3つのサブテーマとして、(1) 紛争アクターの特徴を理論的に整理すること、(2) 国連平和活動の変遷を整理すること、(3) そして紛争当事者から見た国連の政策上の課題を指摘すること、を設定した。(2)は査読付き論文として2021年に成果をまとめたため、(1)および(3)について、2022年度に続いて研究を継続した。 上記(1)にあたる研究として、2023年3月に出した査読付き論文「紛争再発と和平合意」をもとに、慶應大学で報告する機会を得た。また、上記(3)にあたる国連政策上の課題に関し、国連で非公式だが重要なアクターを指す『第三の国連』と題する英語書籍の書評を書いた。さらに、2023年11月、「文民保護と保護する責任の二十年」と題する書評論文が学術雑誌『国際政治』で刊行された。 感染症および安全上の課題により、現地調査が困難であったため、アーカイブ調査に切り替えた。アーカイブ調査により、紛争アクターの特徴分析と国連政策上の課題を合わせたかたちで、紛争影響国で、UNHCRによる国内避難民支援はどのように始まり、紛争研究からどのような指摘ができるかをまとめた。2024年3月、査読付き論文として『難民研究ジャーナル』に掲載された。 引き続き、海外アーカイブ調査や現地調査を継続して書籍や論文の刊行を目指しているほか、紛争アクターと国連の役割のさらなる研究として国家性や分離独立に絡む課題に関する書籍の翻訳にも着手し、2024年度中に刊行予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査ができないために当初の予定を変更せざるを得なかったが、アーカイブ調査に切り替えたことにより、歴史的な研究やかつては明らかでなかった事実関係を明らかにすることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究について、科研費使用が1年延長して認められたため、これまで得た知識を踏まえながら研究発信に努める。具体的には、南スーダンに関する書籍、国際機構論に関する書籍、紛争解決学に関する書籍、国家性と分離独立に関する翻訳書、人道アクセスと和平交渉に関する英語論文等の執筆が決まっている。今年度より「地位政治と和平交渉」と題する研究(基盤研究(C))を開始するため、以上をまとめながら、国家・非国家主体による地位政治に関する研究につなげていく予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(15 results)