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医療供給者の診療パターンのばらつきと政策介入可能性の検証

Research Project

Project/Area Number 20K13515
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 07050:Public economics and labor economics-related
Research InstitutionYokohama City University (2023)
Keio University (2020-2022)

Principal Investigator

加藤 弘陸  横浜市立大学, 国際商学部, 講師 (20831415)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords医療費 / 医療の質 / 診療パターン / 医師 / 患者 / 医療政策 / ばらつき
Outline of Research at the Start

日本の医療費は年間約40兆円を超え、財政上大きな問題となっている。この問題を解決する医療費適正化のかぎとして注目されているのが、「医療費のばらつき」である。医療費のばらつきの理由としては医療供給者(医師)の診療パターンのばらつきが大きいとされているが、なぜ診療パターンがばらつくのか、またそれに対する政策的介入の効果の検証は十分に行われていない。本研究ではレセプトデータなど医療のビッグデータを用いて、医療費及び診療パターンのばらつきに対する政策介入の効果の検証を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、医療の効率化に資するため、診療パターンのばらつきに着目し、なぜ診療パターンがばらつくのかという理由の検証、また政策的介入によって診療パターンのばらつきがどのように変化するのかの検証を、大規模医療データを用いて行っている。今年度は、前年度に引き続き、入院中に提供される医療サービスや患者の健康アウトカムが患者の職業といった社会的な属性によって変わるのかを主に検証し、その成果を国際学術誌で発表するための準備を進めた。
本研究では、急性期入院に関する大規模な医療データを用い、患者の重症度、年齢、性別といった様々な要素を調整した上で、入院中に提供される医療サービスには患者の社会的な属性によって違いがあり、また患者の健康アウトカムにも患者の社会的な属性による違いがあるという結果を得た。頑健性の確認のため、様々な追加分析を行ったが、主分析の結果とほとんど同じ結果を得た。本研究結果は診療パターンのばらつきは医療サービス提供の効率性だけでなく、患者の健康アウトカムにも影響している可能性を示唆している。本研究では、提供される医療サービスや健康アウトカムに違いをもたらすメカニズムを特定する分析も行っており、その結果は診療パターンのばらつきを抑えるうえで重要な政策的示唆を与えるものであると考えられる。本研究成果はすでに国際学術誌に投稿しており、論文発表に向けて、査読で得たコメントへの対応を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

提供される医療サービスが患者の職業といった社会的な属性に影響されるのか否かを検証する研究に関して、その頑健性を確認するために多くの分析を行ったこと、また投稿後、査読者からの多くのコメントを受けての修正にも時間を要していることから、論文発表まで予想よりも長い時間が必要となり、計画よりもやや遅れが出ている。

Strategy for Future Research Activity

次年度は2つの目標を達成する予定である。第一に、提供される医療サービスが患者の職業といった社会的な属性に影響されるのか否かを検証する研究に関して、査読でのコメントに対応し、学術誌上で報告する予定である。第二に、他の有力な診療パターンのばらつきの要因を解析するためのデータを入手できたことから、その解析を進める予定である。その結果を学会で報告し、学術誌に投稿する予定である。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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