新規公開における上場/上場廃止基準がその後の市場変更に与える影響
Project/Area Number |
20K13529
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
中嶋 幹 武蔵大学, 経済学部, 准教授 (30835319)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | IPO / 上場基準 / 新規株式公開 / 資金調達 / マザーズ市場 / JASDAQ市場 / 証券市場 / コーポレートファイナンス / 企業金融 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,ヘラクレス市場におけるスタンダード基準とグロース基準の上場基準/上場廃止基準の違いが,同市場に新規株式公開した企業のその後の市場変更(東証1部へのステップアップ)にどのような影響を与えるのかを分析する.具体的には,新規公開後,東証1部に市場変更するまでのイベント期間に注目して,各基準の下で市場変更の決定要因を明らかにする.上場/上場廃止基準の程度によって,決定要因に違いがみられるかを確かめることが研究の目的である.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績は、研究の方向性の再検討および再検討後の定式化の下での予備的な分析を行ったことである。これまでの研究においては、IPOサンプルの代表性を確保する観点から、2013~2020年のマザーズおよびJASDAQのIPOを分析対象にしてきたが、両市場の上場基準・上場廃止基準に明確な違いがないという問題があった。この点について、シグナリング理論を援用して、上場基準・上場廃止基準の基準値との乖離幅に注目して仮説の構築を試みたが、説得的な理論の提示が困難であると判断した。また、定式化の修正を幾つか試してみたものの、仮説を裏付ける実証結果を得ることができなかったことも、研究の方向性の再検討に至った理由である。そこで、上場基準・上場廃止基準に明確な違いがある時期として、2000~2009年におけるヘラクレス市場(グロース基準とスタンダード基準)に注目した。(なお、2010年10月から2020年10月末におけるJASDAQ市場にもスタンダード基準とグロース基準が設定されていたが、グロース基準を選択したIPOサンプルが殆ど存在しないため分析できなかった)この分析期間のIPOサンプルについては予備的な分析を終えているため、頑健性を高める分析に着手する予定である。その一方、マザーズおよびJASDAQのIPOサンプルを分析する別の定式化として、東証1部へ昇格(市場変更)する際の時価総額基準が異なる点に注目した(マザーズから1部に市場変更する場合の時価総額基準は40億円であるのに対して、JASDAQから市場変更する場合は250億円)。今年度、IPOサンプルの特定を終えているので、昇格基準の違いがIPO企業の成長に与える影響についても分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまで継続してきた研究の問題点の克服や研究の方向性の再検討に想定以上の時間を要したことが上記判断の理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに再定式化した分析方法の下で実証分析を進めていく。具体的には、①2000~2009年におけるヘラクレス市場のグロース基準適用企業とスタンダード基準適用企業にIPOサンプルを分類する方法と、②2013~2020年におけるマザーズおよびJASDAQのIPOサンプルが東証1部に市場変更したときに適用した時価総額基準の違いで分類する方法を並行して分析する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)