The process of changing professional identity as the researcher's job changes
Project/Area Number |
20K13575
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
土屋 佑介 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (70851765)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | キャリア / アイデンティティ・ワーク / 専門職 / 職種変更 |
Outline of Research at the Start |
研究職人材のぶら下がり問題に対処するため、企業は研究職人材の職種を研究職から内勤職へと変更することがある。この際、「研究職人材である私」を諦める必要が生じる。だが、それに失敗すれば、変更後の職種になじめず、企業にとってさらに処遇を悩ます人材になる可能性もある。したがって本研究は、研究職人材の職種変更に伴う職業的アイデンティティの変容過程の解明を目的とする。具体的には、企業の研究所において、研究職から内勤職への職種変更後も活躍する人々がいかに「研究職人材である私」を諦め、対処しているのかを調査する。この調査研究を通じて、企業で働く研究職人材の持続的キャリアに関する指針を提供できると期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、研究職人材の職種変更に伴う職業的アイデンティティの変容過程の解明である。令和4年度は、これまでの研究成果を国内外の学会報告や査読付き雑誌への投稿を通じて発信していくフェーズであった。 残念ながら研究成果を発表することはできなかったものの、以下の内容で査読付き雑誌への投稿を進めている。日本の大企業で働く研究者が他組織へ移ることが困難かつ、研究者として力不足を感じたり燃え尽きたりした研究者が、不本意ながら異なる職種への異動が起きやすい状況で、研究職からスタッフ職へと職種変更した元研究職がどのように職業的アイデンティティの脅威に対処しているかを研究課題とした調査データから以下の貢献をまとめた。 まず、理論的な貢献として、諦めをもって職業的アイデンティティの脅威にと向き合い、転用という対処をしている現象を示すことで、既存研究の説明を補完できた点を挙げた。次に実践的な貢献として、不本意な職種変更に直面した専門職自身の変更時の心得と専門職に対する上司や人事の接し方の指針を提案した。前者は具体的に、批判的に自らと向き合うだけでなく、思いやりを持って自らと向き合うことでも、職業的アイデンティティの脅威に以前のアイデンティティを現在のアイデンティティに活用した対処(転用)ができるという心得である。後者は具体的に、上司や人事が新たな職務に自信をもてずに苦しんでいる元専門職と接する際、部下を奮い立たせるという方法だけでなく、相手を尊重して寄り添うという方法もあり得るという指針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
(4)遅れているとした理由は2点である。第1に、成果物として査読付き雑誌の掲載を目指しているが、掲載に至っていないためである。第2に、研究代表者のその他の業務の多忙となったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き査読誌の掲載を目指し論文投稿を続ける。しかしながら、仮に査読誌への掲載が年度内に完了しないことが見込まれる場合は、SSRN(Social Science Resarch Network)等のプレプリントのリポジトリを活用した成果発表を検討していく。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)