Project/Area Number |
20K13627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | Kanagawa University (2022-2023) Chukyo University (2020-2021) |
Principal Investigator |
津村 将章 神奈川大学, 経営学部, 准教授 (60735223)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 物語 / Conflict / 広告 / 物語広告 / クリエイティブ / 広告効果 / 物語理解 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は物語広告におけるクリエイティブ要素の解明と開発についてである。これまでの研究では物語広告が効果的であるということは明らかとされてきたが、どのような物語広告であれば、効果があるのかという研究はそれほど多くなかった。本研究では、物語において重要な要素である、物語中に描かれる困難や葛藤及び解決の効果に焦点を当てる。これらの要素が物語中にどのように、どの程度描かれることが、物語理解、広告態度、ブランド態度、購入意向等に対してどのような影響を与えるかについて研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は物語で描写されるConflict(葛藤・対立)及び、その解決が物語態度に影響を与えるのかというてテーマにて研究を行った。これまで多くの既存研究では、物語中の事件や葛藤が重要であるという示唆を与えている。特にこのような知見は、映画脚本や小説、漫画といった創作論分野においては、多くの作家が指摘するところである。また、葛藤の種類としては大きく外的葛藤と内的葛藤に分かれることが明らかとなっている。外的葛藤とは、外部から働く圧力、物理的な環境の苦難、登場人物が外の世界で直面する人や障壁である。内的葛藤とは、物語の登場人物が感じる不安や恐怖、忍耐である。創作論のみならず、消費者行動分野においてもこのような研究は行われており、映画脚本のセンチメント分析をクチコミ評価と合わせて行った結果、変化の激しい映画が好意的に評価されており、面白いドラマにはConflictが重要であるということが指摘されている。このように創作分野のみならず、消費者行動分野においても葛藤や対立といった要素は物語の中核であることが分かる。 このため、2023年度においては実験を行った。29の葛藤を抽出し、これらを無作為に割り振りった。その結果、創作論等で議論がなされていた葛藤について実験を行った結果、葛藤が物語への態度に影響を与えることが明らかとなった。本研究の結果は、今後の物語創作分野においても一定の貢献が可能となると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は概ね順調に研究が進んだが、2022年度に異動を行い、新しい職場での業務に慣れるまでに少し時間がかかった。このため、全体としての研究スケジュールとしてはやや遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究成果は認知心理学会ディスコース研究部会にて発表を行った。今後は、学会でのコメントをもとに、更に研究を進展させ論文として発表を行う予定である。
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