Project/Area Number |
20K13651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
平屋 伸洋 明治大学, 経営学部, 専任講師 (50715224)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 経営者能力 / MAスコア / MA Score / Managerial ability score / 分布特性 / 時系列特性 / Managirial ability score / 業績予想の精度 / 業績モメンタム / 資本コスト / 価値関連性 / 利益マネジメント / 業績予想 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,経営者能力(Managerial Ability Score;MA Score)が資本コストに与える影響について理論的かつ実証的に分析する。MA Scoreとは,Demerjian,et al. (2012)が提示した経営者・経営陣の能力を定量的に測定する概念であり,米国を中心にあらゆる社会科学の研究領域で用いられている。本研究では,MA Scoreが高い企業ほど資本コストが低くなるというリサーチ・クエスチョンを研究課題の核心をなす学術的「問い」と位置づける。そして,これに付随する利益マネジメントや業績予想の精度といった具体的な検討課題を明らかにすることで研究目的を達成させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,MA Scoreが資本コストに与える影響について理論的かつ実証的に分析する。MA Scoreとは,Demerjian,et al. (2012)が提示した 経営者・経営陣の能力を定量的に測定する概念であり,米国を中心にあらゆる社会科学の領域で用いられている。本研究では,MA Scoreが高い企業ほど資本コストが低くなるというリサーチ・クエスチョンを研究課題と位置づけ,これを明らかにするために3つの検討課題を設定した。 最終年度となる令和5年度は,これまで取り上げたきた検討課題を総括するとともに,分析の基礎となる会計数値そのものの特性に焦点をあて,その分布特性を中心に明らかにした。なお,これらの研究成果については,東京会計研究会第57回年次大会の自由論題(会計情報の時系列特性)および日本財務管理学会第56回春季全国大会の自由論題(会計情報の分布特性‐会計データはべき分布なのか?)にて報告している。また,その研究成果については「わが国における会計数値の分布特性」とい研究論文を日本財務管理学会『年報財務管理研究』に投稿しており,現在,査読審査中である。 調査の結果,売上高,総資産,営業利益,経常利益,税引前当期純利益,親会社株主に帰属する当期純利益の6つについては正規分布に適合せず,冪分布や対数正規分布に近似することが統計的に明らかにされた。本研究の検討課題で取り上げたMA Scoreや資本コストは母集団が特定の分布に従うという仮定のもとに算定され,それによって検討課題の検証がなされてきた。会計データやファイナンスデータにおけるこうした特性を踏まえると,これらを統制してもなお,同じ検証結果が得られるかどうかを改めて確かめる必要があるというのが本研究の結論である。こうした新たな視点を取り入れながら,MA Scoreに関する知見を取りまとめ,その成果を論文に反映させたい。
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