Project/Area Number |
20K13893
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Osaka Seikei University (2023) Nakakyusyu Junior College (2020-2022) |
Principal Investigator |
惟任 泰裕 大阪成蹊大学, 教育学部, 講師 (10823619)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 文検英語科 / 神田乃武 / 英語・英文学 / 英語教授法 / 英語教員 / 英語学力 / 石川林四郎 / 読本教授 / 新教授法 / 教育史 / 教員養成史 / 文部省教員検定 / 英語教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、「文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験」の「英語科」(以下、「文検英語科」)の全体像を明らかにすることを目的とする。具体的には、制度の開始(1885年)から終焉(1948年)までの全期間を対象に、「文検英語科」の試験問題、検定委員、受験者・合格者などについて解明しようとするものである。本研究ではとくに、これまでの先行研究で未解明であった検定委員の学説と試験問題との関係や、受験者・合格者の実態に焦点を当てて、「文検英語科」の全体像を明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画では、「『文検英語科』の全体像を明らかにする」ということを掲げた。史料的な側面からは、『文検英語科』を研究するうえで必要な史料を大方集めることができたと思う。一方で、史料の分析については、年度内に十分な成果を挙げることができなかった。試験委員の歴史的な位置づけを明らかにすること自体に難しさがあり、試験委員の学説と試験問題との相関を検討することはさらに困難な作業であった。受験者の分析に至っては、純分に手をつけることができていない。「『文検英語科』の全体像を明らかにする」ことは重要な研究課題であるとはいえ、難しすぎる課題設定であったと思う。今後は、これまで集めた史料をもとに、検討を進めていきたい。 しかしながら、一部とはいえ満足な成果を挙げた部分もある。それは、長らく試験委員を務めた神田乃武の歴史的な位置づけについてである。神田は明治・大正期の英学界を代表する人物であり、「文検英語科」においても30年以上にわたって試験委員を務めた。その一方で、これまでの研究において神田は、「ナチュラル・メソッド」という曖昧な概念で把握され、その位置づけについても不明確であった。この度の研究では、神田については、ほぼ全ての著作物を入手し、日記等も利用することで、「ナチュラル・メソッド」による把握を超えた、新しい神田像を結ぶことができたと考えている。新しい神田像に基づいた今後の検討によって、「文検英語科」試験問題の読解、ひいては英語教育史像そのものを更新することができると期待している。
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