女性研究者の国際研究を阻むガラスのフェンスに関する研究
Project/Area Number |
20K13905
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
渡邉 恵 広島大学, 総合戦略室, 准教授 (40830146)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 大学教員 / 国際研究 / ガラスのフェンス / 多様性 / 男女共同参画 / 研究の国際化 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の大学教員が直面する国際研究の障害と支援について、“ガラスのフェンス”(Zippel 2017)の概念を用いて男女共同参画の視点から検証する。具体的には、①インタビュー調査とアンケート調査に基づく、日本の大学における国際研究の実行傾向と要因の男女差分析、②海外の大学の(男女共同参画に配慮した)国際研究支援についての情報収集と成果分析を行う。これらの取り組みを通して、日本の大学がジェンダー平等な学術研究の国際化を進めるための課題を明確化し、実践的な国際研究支援モデルの提案を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、前年度までに収集したデータの分析を進め、論文執筆活動を主に行なった。 まず、より理論的観点から“ガラスのフェンス” (国際研究へのジェンダーによる障壁)に関する研究に貢献するため、国内外の既存研究の調査に多くの時間を費やした。文献調査にあたっては、これまでに学会発表等を通じていただいたフィードバックを参考にした。その上で、2021年に実施した大学教員へのインタビュー調査のデータを、日本の大学を取り巻く新自由主義的な国際化の文脈を考慮に入れて再度分析した。この結果をまとめた論文は、現在学術誌で査読中である。 また、Institutional Research (IR)データを活用した国際研究に携わる大学教員の多様性に関連した論文を書き終えた。この論文は、広島大学を拠点とするNetwork for Education and Research on Peace and Sustainability [NERPS]の編集書籍『Bridging Peace and Sustainability Amidst Global Transformations』の一章として、2023年12月に出版された(タイトルは「Toward Synergies Between Peace and Sustainability: Using Institutional Research Data to Explore the Diversity of Participants in SDG-Related Research」)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルスの影響でデータ収集の手法やタイミングなどを変更せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は論文発表に向けた活動を続けるほか、日本の大学におけるガラスのフェンスの現状の考察を続け、改善のための方策を検討する。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)