Japanese Immigrant Women's Education and Agroforestry Development in the Brazilian Amazon
Project/Area Number |
20K13908
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
酒井 佑輔 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (30632591)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 日系移民 / 教育 / ブラジル / 先住民 / アマゾン / ノンフォーマル教育 / 民衆教育 / 日系移民女性 / トメアスー / 森林農業 / アグロフォレストリー / 営農 / 社会教育 |
Outline of Research at the Start |
ブラジルアマゾンパラ州トメアスーへと移住し、特に公的教育へのアクセスが困難だった日系移民女性によるノンフォーマル教育の実態やその歴史的変遷を踏まえたうえで、それが持続可能な農業として知られるトメアスーのアグロフォレストリー(森林農業)の形成・発展に与えた影響を解明する。これまでトメアスー総合農業協同組合理事や海外移住事業団研究者、日系篤農家等の男性中心に語られてきた遷移型アグロフォレストリーの形成・発展過程における女性の存在やその教育実践を可視化することで、ブラジル日系移民の教育実践の多層性の解明及び持続可能な農業開発における女性のノンフォーマル教育の在り方に関する予察を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
学内業務の多忙化等によって昨年度に続きブラジルアマゾンで現地調査を遂行することができなかった。そこで本年度も継続し、(1)ブラジルアマゾンの日系移民に関する歴史資料の収集・分析、(2)日系移民およびブラジル先住民の自然環境観・教育思想の研究、(3)ブラジルの教育理論の基礎となるブラジルの教育学者パウロ・フレイレの思想研究、を中心に進めた。 研究成果は、(1)「日本の環境教育におけるパウロ・フレイレ -宇井純の語りと自主講座「公害原論」から 」(一般社団法人日本環境教育学会第34回年次大会(鳥取) 2023年8月26日)、(2)"Introducao de mudas de pimenta do reino em Tome-Acu, Para : Trocas de animais e plantas pela rota de imigracao japonesa "(XIV Congresso Internacional de Estudos Japoneses no Brasil / XXVII Encontro Nacional de Professores Universitarios de Lingua, Literatura e Cultura Japonesa) 、(3)「日本におけるパウロ・フレイレ教育思想の受容と展開 ―『被抑圧者の教育学』邦訳前の読書会活動に着目して― 」(日本社会教育学会 第70回研究大会2023年9月10日)等で一部を発表した。加えて(1)「里見先生とパウロ・フレイレ」里見実追悼文集刊行委員会『「希望」を生きる:里見実がのこしたもの』 )や(2)「パウロ・フレイレの教育論再読~untested feasibilityに注目して~」『かごしま生涯学習研究ー大学と地域』(4)等の論文や書籍を通じてそ成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学内業務の多忙化等により長期海外出張のための日程を確保できず本年度も現地でフィールドワークやインタビュー等を行うことができなかった。本年度は(1)関係者に対してzoomやfacebookのメッセンジャー等を駆使して関係者へのインタビュー調査、(2)日本国内でできることとして歴史資料の収集・分析や思想研究、を中心に研究を進めてきたが、それらの資料分析並びに成果報告にまで至らなかった。次年度が最終年度でもあるため、現地を訪問しインタビュー調査等を実施できるよう業務の調整に尽力したい。
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Strategy for Future Research Activity |
推進方策として大きく3つ考えられる。1つ目は、実際にブラジルアマゾンへと赴き関係者及び当事者へのインタビュー調査を年2回(夏休み及び冬休み)に実施予定である。長期海外出張に向けた急確保のため、入念に準備をすすめたい。また、2つ目は昨年度と同様に日本国内に出稼ぎ目的などで滞在する関係者家族へのインタビュー調査である。3つ目は、歴史資料の収集・分析及び思想研究の継続である。
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Report
(4 results)
Research Products
(22 results)