Association between bedtime and adaptive behavior in children: a longitudinal birth cohort study
Project/Area Number |
20K13928
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
奥村 明美 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (40767943)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 睡眠 / 適応行動 / 発達 / 子ども / 就寝時刻 / 睡眠時間 / 出生コホート |
Outline of Research at the Start |
子どもの良好な発達にとって睡眠は重要な要素であるが、わが国では諸外国と比べて子どもの就寝時刻は遅い傾向にある。我々は出生コホートの縦断追跡により、生後10カ月で就寝時刻が遅い子どもは、その後の神経発達が遅れることを見出しており、遅い就寝が学齢期まで維持された場合、適応行動の発達にも負の影響を及ぼす可能性が予測される。そこで本研究では、幼児期から学齢期の睡眠の様相と適応行動の発達を縦断的に追跡し、幼児期の遅い就寝と適応行動発達との関連を明らかにする。このことにより、国民へのエビデンスに基づいた望ましい睡眠習慣の提示と、良質な睡眠を確保する養育環境の奨励を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のプラットホームとなる浜松母と子の出生コホート(Hamamatsu Birth Cohort Study; HBC Study)は、1258名の児とその母親を対象とした多目的出生コホートである。研究開始から16年が経過し、直接面接による発達評価を縦断的に繰り返している。 本研究では、乳幼児期の不良な睡眠習慣、特に遅い就寝習慣とその後の適応行動との関連について、学齢期、思春期までの縦断的な追跡を継続し、発達に及ぼす長期的な影響を明らかにすることを目的としている。 対象者の9歳時発達検査は施行完了し、全数について睡眠と適応行動の評価とデータ入力を終えた。9歳時の就寝時刻と睡眠時間の平均(標準偏差)は、それぞれ21時23分(38分)、8.88時間(0.58時間)であり、国内の他の調査と大きく乖離しない結果であった。 対象者の13歳時発達検査は、2023年度末時点で668件実施し、対象者のうち約8割の検査施行とデータ取得を終えた。13歳時の就寝時刻の平均(標準偏差)は、平日22時29分(60分)、休前日22時53分(76分)、睡眠時間の平均(標準偏差)は、平日7時間54分(60分)、休日9時間00分(80分)であった。 研究連携協力者とともに子どもの入眠時刻は ADHD 症状と関連し、遺伝的リスクの低い子どもにおいて睡眠の関連が強いことを明らかにし、この研究成果は"Exploration of sleep parameters, daytime hyperactivity/inattention and an attention deficit hyperactivity disorder polygenic risk score in children in a birth cohort in Japan" として、JAMA Network Openに掲載された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度に計画していた9歳時の検査については、すべての対象者の評価とデータ入力を完了した(N=840)。2021年度から、13歳時の検査施行を開始し、対象者が13歳になるのに合わせて順次発達検査を進め、全対象者の約8割の測定を完了した。睡眠と適応行動との関連については、統計解析に着手しており、申請時のスケジュールに従って、おおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
申請時の計画通りに、データ収集は順調に進んでいることから、2024年度はこれまで得たデータをもとに、幼少期の不良な睡眠習慣が、学齢期、思春期の長期的な適応行動にも影響を及ぼすのか、それとも就寝時刻の改善で修復され得るのかを検証する。 0歳から9歳までの睡眠習慣の変化、特に遅い就寝と9歳での適応行動の発達との関連については、0歳から9歳の就寝時刻変化の軌跡を潜在クラス分析により特定し、9歳時の適応行動との関連を検討する。研究デザインやデータ解析の手法については、疫学統計学を専門とする研究協力者とのディスカッションを進行中である。 データの取得については、研究初年度にCOVID-19の感染対策のためやや遅れていたが、2024年度には完了する見込みである。 さらに、統計解析によって得られた結果をもとに考察を進め、成果は論文として執筆して発表する予定である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(9 results)