Project/Area Number |
20K13957
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
大浦 早智 名桜大学, 健康科学部, 助教 (60811479)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 若年母親 / ベビーマッサージ / 子育て支援 / 居場所づくり |
Outline of Research at the Start |
沖縄県においては若年妊娠が全国平均より高い状況が続き、「若年妊産婦の居場所づくり」の取り組みが始まっている。しかし、地域によって対象の特性に応じた子育て支援の機会に差がみられている現状がある。本研究では、若年母親の心理的特徴をふまえ、一般的に着目されており、母親の心身や愛着への促進効果が期待できることが示されているベビーマッサージプログラムを含めた若年母親を対象とした子育てクラスを開催する。そして、母親の心理的特徴、また母児双方の身体的指標より効果の検証を行い、へき地における若年母親の居場所づくりのプログラムの構築につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、若年母親を対象としたベビーマッサージプログラムを企画し、母子の心身に及ぼす影響について検討する事である。本検討結果を踏まえ、若年母親へのベビーマッサージを活用した子育て支援や居場所づくりへの一助につなげる事である。 令和5年度は、研究地域におけるベビーマッサージ教室を継続開催し、公募チラシに対し申し込みのあった対象者となる母親に対して、依頼文と研究の趣旨、ベビーマッサージ中における調査内容について説明し同意を得て調査協力をいただいた。生理的指標として、母親は体表面温度(手掌/額)、血圧、脈拍、児は体表面温度(手掌/胸部)、心拍をマッサージ前後に測定した。母親は心理的指標として、自記式質問紙にてベビーマッサージの気持ちに対するリッカートスケール、日本語版Profile of Mood State 短縮版(POMS)を用いて前後に比較した。応募人数を考慮して調査を終了した。そして、対象の背景毎にデータを集約し、分析を行った。母親と児の体温を含む身体的変化については顕著な特徴は認められなかったが、一方、母親の心理的変化では、リッカートスケールは実施後の気分が「非常に心地よい」に変化したものが多かった。POMS得点は総合的気分状態(TMD)が全員低下し、ネガティブな気分状態において懸念が少ない状態が示された。ベビーマッサージは母児共に生理的側面は個人差が伺えるが、心理的側面での有用性が示され、子育て中の気分変容方法の一助として期待できる事が示唆された。現在、これらの結果を関連学会にて発表予定であり、その準備をすすめている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象者募集に時間を要し、調査期間の延長が必要であったのが、進捗状況が遅れた主な要因である。また、分析開始後も、業務内容の変動があり、調整しながらの検討時間や発表準備を確保する事が難しかった事も関連している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定としては、分析、検討した結果を関連学会にて発表を行い、また学術論文として報告を予定している。また母親の生活背景の考慮や、今後も予測されるウィズコロナ時代における子育て支援の視点も含めた研究成果を考察し、最終報告につなげていく。
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