乳幼児施設や保育者の状況を考慮した食育活動推進マニュアルの作成
Project/Area Number |
20K13964
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Nagasaki Junior College |
Principal Investigator |
西田 江里 長崎短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (50389516)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 食育 / 乳幼児施設 / 保育者 / 保護者 / 乳幼児 |
Outline of Research at the Start |
乳幼児に対する食育活動の一層の推進とそれによる食生活の向上を目標とし、保育所(園)・幼稚園・認定こども園などの施設(乳幼児施設)における食育活動の実態や食育活動に対する保育者等の認識について明らかにする。調査結果と種々の指針等との比較を行い、各施設の食育活動推進における課題を明らかにする。 また、施設利用児の保護者に対する調査も同時に行い、保護者が期待する乳幼児施設での食育活動の在り方や実施されている食育活動の施設利用児や保護者への影響についても検討を行う。 調査結果より、施設及び保護者の希望や状況に合わせたより良い食育活動を実施するための食育活動推進マニュアルを作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳幼児に対する食育活動の一層の推進とそれによる食生活の向上を目的とし、保育所(園)・幼稚園・認定こども園などの施設(乳幼児施設)における食育活動の実態や食育活動に対する施設長および保育者等の認識について明らかにすること、調査結果より各施設の食育活動推進における課題を明らかにすること、施設利用児の保護者に対する調査も同時に行い、保護者が期待する乳幼児施設での食育活動の在り方や実施されている食育活動の保護者への影響についても検討することを予定している。さらに、調査内容から、保護者や乳幼児施設の希望や状況に合わせたより良い食育活動を実施するための食育活動推進マニュアルの作成を目指している。 令和4年度はこれまでに行った施設の食育の状況に関するアンケート並びに保育者を対象としたアンケートについての集計統計処理を行った。施設の状況としては、本市における給食提供施設の管理栄養士・栄養士の配置状況は72.4%であり、主要都市の状況93.6%(中岡ら、2021)よりも低いことを確認した。また管理栄養士・栄養士の配置が無い施設においては、配置されている施設よりも多くの作物栽培を保育活動に取り入れている傾向がみられ、管理栄養士の配置の有無が、施設において取り組まれている食育活動の内容にも影響を与えている可能性を明らかにした。また、保育者においては食育に対し関心がある者は食育に関する知識を有しており、食による健康や食の流通に関して、食育として認識している割合が有意に高かった(p<0.05)。 食育に対し関心がある保育者は食育による効果においても家庭や身体における影響などを理解している割合が高かった(p<0.05)。よって、食育に関心がある保育者は、食育についての学びや活動を幅広くとらえており、食育における効果としても関心低群より多くの内容を期待していることを明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
申請時の予定としては乳幼児施設に対し食育活動を実施し、マニュアルを完成させることを目指していたが、新型コロナウィルス感染拡大によって、各機関への連絡や訪問、調整などが滞った。 また、食育活動の内容も新しい生活様式に準じた感染防止対策を講じた内容で検討していたが、今年度より感染症分類が変更となり、これまで行っていたマニュアルの作成を1から見直すこととなった。これまでは施設において活動を実施することが難しいため、動画などを作成し、施設だけでなく家庭においても行えるような食育活動を検討していたが、今後はコロナ禍前の状況に合わせた食育活動が求められる可能性が高い。 今後は、これまで行ってきた感染症対策を前提とした食育活動の推進を一部継続しつつ、乳幼児施設において必要とされる従前の形式に近い形での食育活動の推進に対しても対応するために研究計画を再度見直しする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで回収したアンケート結果の公表を継続して行っていくとともに、目的の1つであった食育活動マニュアルについては、新型コロナウィルスに対する対応をどう考慮していくか検討が必要である。本来であれば施設においてプレ活動を実施し、意見を求めたうえで完成を目指していたが、昨年度までに行う予定であったプレ活動は施設の協力を得ることが難しく、実施できていない。また、今年度実施するにあたっては、従前の感染症分類を念頭に置いた活動であったため、現状の施設からのニーズには対応できていない部分がある。感染症対策として作成する予定であった食育活動推進を目的とした動画については作成を継続しつつ、今後は再度施設のニーズを確認し、プレ活動を実施する方向で調整をしたいと考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)