Project/Area Number |
20K13975
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中野 登志美 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (10757909)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 批判的思考力 / 比べ読み / 教材研究 / 語り手 / 語り / 読者反応 / 文学教材 / マンガの活用 / 理論と実践 / 批評読み / 教材分析 / 国語科教育 / メタ認知 |
Outline of Research at the Start |
グローバル社会を生き抜くための能力として、多くの国々で「批判的思考力」の育成が重視されている。それは日本でも同様である。しかしながら、我が国の国語教育研究においては、文学的文章を読むことを通して批判的思考力を習得することは難しいと見なされている。 そこで本研究は、小学校高学年から高等学校までの系統性を視野に入れ、複数の文学的文章を読み比べることによって、批判的思考力が育成されることを実証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績は、アメリカのミネソタ州のAugsburg Universityを訪問し、批判的思考力および批判的読解力について指導しているRachel Malchow Lloyd先生の講義に参観して、知見を得られた。またミネソタ州のMinneapolis Southwest High Schoolにも訪問して、文学テクストを理解するための読みの方略を指導する授業も参観して、知見を得ることができた。特にミネソタ州のミネアポリスのAugsburg University の Rachel先生の講義の参観を通して、本研究の批判的思考力を育成するための知見を得られたことは本研究を進めるために重要になった。ミネソタ州のAugsburg UniversityとMinneapolis Southwest High Schoolの参観によって得た知見は、論文にまとめて発表する予定である。 その他の研究業績として、60年間ほとんど指導法が変わっていない高等学校の文学教材『山月記』を、比べ読みを用いた新たな指導法を提案した論文を執筆している。この『山月記』の論文は現在審査中である。『山月記』の論文を執筆・投稿するに至ったのは、研究の成果の一つである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響があって、アメリカではどのように批判的思考力を育成しているのか、大学の講義や学校の授業を視察することがあまりできていない。最低でも2つの州の大学や学校の視察をする予定だったが、渡航できない期間が何年間も続いたので、1つの州の大学と学校の視察しかできていない状況である。そのため1年間延長して研究を続けることになった。 今年度中に批判的思考力の育成に積極的に取り組んでいるアメリカの州、場合によっては、視野を広げて、アメリカ以外の外国の大学の講義や学校の授業を視察して、得た知見を活かして新たな指導法を考案したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」でも説明したように、コロナ禍の影響を受けて、批判的思考力の研究が進んでいるアメリカでは、どのような指導法および授業によって批判的思考力を育成しているのかを知見を得るための大学の講義や学校の授業の視察は不十分である。 今年度中にアメリカ、あるいは視野を広げてアメリカ以外の外国でどのように批判的思考力を育成しているのか大学の講義や学校の授業の視察を実現したいと考えている。 視察をして得た知見を活かして、そこから日本においてどのように批判的思考力を育成するべきかを考察した論文を発表したいと考えている。
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