Project/Area Number |
20K13976
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
瀬川 朗 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 講師 (80848523)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 教師 / 職能成長 / キャリア継続意識 / ライフストーリー / 教職イメージ / 教員養成 / 家庭科 / ナラティヴ / カリキュラム・デザイン / ナラティヴ分析 / 自伝的推論 / 教師教育 / ワークライフバランス / 家庭科教師 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、教科指導に個人的生活が強く反映されると考えられる家庭科教師を対象にライフストーリー・インタビューと授業観察を実施し事例的記述を行うとともに、それらの比較と解釈により教師のワーク(職業生活)とライフ(個人的生活)の相互の影響を可視化することを目指す。そのうえで教員志望学生の教職イメージ・教科観の醸成のためのプログラムを開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,家庭科教員のワーク(職業生活)とライフ(個人的生活)の相互の影響を可視化すること,そしてその成果をもとに教職志望学生を対象とした授業実践プログラムの開発を目指している。令和5年度は,前年度までに実践した,家庭科教員のライフストーリーを活用した教職課程における授業プログラムの効果について検討した。結果として,個人的生活経験が授業デザインへと反映されるプロセスの差異に基づき類型を異にする3名の教師のライフストーリーを選択したことで,家庭科教師の多様性を伝えることができ,同時に,家庭科という教科を指導するにあたり教師自身の信念や価値観が否応なく反映されてしまうことの長所と短所に気づく学生も少なくなく,本プログラムは履修する学生の家庭科観の形成を一定程度,促すことができたといえる。 また,開発した授業実践プログラムの修正のため,中学校の技術・家庭科(家庭分野)教員を対象として質問紙調査・インタビュー調査を実施・分析した。その結果,中学校の家庭科教員は,指導効力観やキャリア継続意識の傾向により異なるいくつかのクラスタを形成していることが浮かび上がり,教職以外の職種の経験年数,教職経験年数,そしてそれらを包含するものとしてのキャリアステージ,ライフステージがそれらに影響を与える重要な要因となっていることが改めて確認された。これらの調査により,地域や経験年数,キャリア継続意識など多様な属性の教員のライフストーリーを収集すること,とくに学生にとって身近に感じられる事例を追加することの必要性など,家庭科教員志望者に対するプログラムを充実させるための方向性を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度に変更した計画の通りにおおむね進めることができたが,研究成果の一部は現段階では公表できておらず,今後公表予定であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
追加的に実施した質問紙調査・インタビュー調査で得られた結果を学術雑誌に投稿するとともに,最終年度としてこれまでの研究成果を報告書にまとめることを予定している。
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