Project/Area Number |
20K14006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
福井 駿 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 講師 (40758687)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 哲学する教育 / カリキュラム / P4C / 子どものための哲学 / 学校づくり / 哲学教育 / 教師の悩み / フィールド調査 / 学校カリキュラム / Philosophy for Children / 学校カリキュラム改革 / 思考教育 |
Outline of Research at the Start |
アンケート調査,インタビュー調査,授業観察などの方法による複合的なデータ収集を行い,以下の3点を主に究明する。「哲学する教育」は日本の学校の中で,どのような文脈で実践されているのか。「哲学する教育」は,教師(集団)の教授-学習に対する考え方にどのような影響を与えているか,もしくは与えていないのか。「哲学する教育」の導入は,学校カリキュラムにどのように影響しているのか,もしくは影響していないのか(例えば,学校における他の時間の教授-学習の方針と関連を見いだせるか)。これらの究明をもとに「哲学する教育」による学校カリキュラム変革の可能性に示唆したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本各地で実際に「哲学する教育」を実践している学校のフィールド調査を通して、「哲学する教育」が多様な文脈を持つ学校カリキュラムにそれぞれどのように組み込まれているのかを明らかにすることを目的としている。2023年度に実施できた主なことは次の2つである。 ①本研究の初期段階から、継続的に進めてきた「哲学する教育」と学校カリキュラムの関係(教師の在り方を含む)に関する理論的検討を対外的に発表することができた。本研究を通した検討において、「哲学する教育」と学校カリキュラムと関連づける際に乗り越えるべき課題が浮かび上がりつつあることは、重要な成果である。 ②事例として焦点化することにした高校での、データ収集を進めることができた。ここ数年間の社会的状況から実施することの難しかった生徒への対面インタビューなどを進め、当該事例について考察するための幅広いデータを集めることに取り組んだ。新しいデータによって、以下のようなことが見えてきた。哲学する教育が、高校生における思考することの意義づけに貢献することは、ある程度確認できる。一方で、その影響の幅が生徒によっては限定的であった。あくまで、特定のケースについての解釈であるが、「哲学する教育」実践が、生徒のそもそも持っている思考様式を揺り動すというよりは、あくまで、もともと持っている思考様式を前提として、学校での学習や生活内で上手く機能した思考について、自覚的にしていたということが仮説的に考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響から、当初の全国各地の学校への現地訪問という研究計画から修正を行い、いくつかの学校に対象を焦点化することにした。それによって研究対象は限定的になったが、一つの研究対象に対する調査データは量的にも質的にも充実させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで集めてきたいくつかの事例のデータを相互に比較検討しつつ、最も総合的に描けそうな事例について、日本で実際行われている「哲学する教育」実践のケース・スタディとして論考にまとめる予定である。また、そのために必要なデータ収集や実践者と協力しての分析枠組みのブラッシュ・アップは今年度も積極的に実施していく。
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