Project/Area Number |
20K14055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
杉田 侑子 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60847119)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 学習障害 / 全身性エリテマトーデス |
Outline of Research at the Start |
全身性エリテマトーデス(SLE)は女性患者が約9割で好発年齢が20~40歳代である。治療法の進歩によりSLE母体から出生する児(SLE母体児)の妊娠損失率は低下しているが、近年、SLE母体児では学習障害(LD)などの神経発達症の発症率が高いことが諸外国より報告されている。そこで、本研究では本邦のSLE母体児のLD発症頻度やその認知機能の特性を明らかにすることを目的に調査を行う。全国の日本リウマチ学会専門認定施設に通院する小学生の子を持つSLE母体に対して調査を実施し、LDが疑われた児に対しては大阪医科大学LDセンターに来所いただきLDの診断とその原因となる認知機能分析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
全身性エリテマトーデス(SLE)は若年女性患者で発症する方が多く、治療法の進歩によりSLE母体から出生する児(SLE母体児)の妊娠損失率は低下している。しかし、近年、SLE母体児では学習障害(LD)などの神経発達症の発症率が高いことが諸外国より報告されており、本邦でのSLE母体児に関する調査が必要と考えた。そこで、本研究では本邦のSLE母体児のLD発症頻度やその認知機能の特性を明らかにすることを目的に調査を行う。 全国の日本リウマチ学会認定教育施設に通院する小学生の子を持つSLE母体に対して調査を実施し、LDが疑われた児に対しては大阪医科大学LDセンターに来所いただきLDの診断とその原因となる認知機能分析を行う。 本年度は育児休業明けで研究を再開したところであり、実際に研究に必要な事務作業の開始が遅れている。現状、倫理申請・承認を目指した文書作成や質問表の作成を行っている。倫理申請書類では、実際の研究手法(収集するデータやその解析方法や評価方法について)の記載を行い、研究実施に必要なアンケート調査票などの作成を行っている。各日本リウマチ学会認定教育施設へ送付するアンケート調査票で抽出された対象者(SLE母体児)について、保護者に記載していただくLDの特徴的な症状をチェック項目として記載した調査票を作成している。LD疑いの児をスクリーニングする方法には、LDを評価する検査や問診項目があり(特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン)、読み書きのスクリーニング検査としてSTRAW-Rという検査が存在し、それらをもとに独自の調査票を作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
育児休業や別の研究事業などに伴い、研究活動が軌道にのらず、研究開始に向けた倫理審査等の準備を行っている。倫理審査に向けた書類作成作業などの準備を行っているところであり、アンケート調査等の実際の研究活動の開始にいたっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度8月より研究再開予定。まずは書類整備から開始し、倫理審査で承認が得られ次第、全国の日本リウマチ学会専門認定施設に対して現在診療しているSLE患者数および患者の挙児状況の実態を把握するためのアンケート調査(一次調査)を行う。その後、二次調査協力施設で診療中のSLE母体より出生した児で本研究の対象者となる小学生のSLE母体児を把握し、対象となる児をもつ母親に対して文書での研究参加依頼を行う。 2024年度中に二次調査として、対象となるSLE母体児の母親に対し、LDの特徴的な症状をチェック項目として記載した調査票を郵送にて配布し、回答していただく。また同時に、対象となる児の母親(SLE母体)が通院している研究協力施設から、SLE母体の臨床データなどの情報を収集する。 SLE母体に配布した調査票からLDが疑われたSLE母体児を抽出し、2023~2025年度にかけて三次調査として、LD疑いのSLE母体児には大阪医科大学LDセンターへ来所いただき、LDの診断とその原因となる認知機能分析を行う。本研究で三次調査対象となるSLE母体児は75名程度と見積もっており、年間25名×3年間で二次調査を行う計画としている。 2023~2025年度にかけて大阪医科大学LDセンターで実施する三次調査では、知能検査を施行した後、病態分析(音韻認識能力検査、視覚認知機能、注意機能評価、言語機能評価、感覚過敏性評価)を行う。2024~2025年度には、それまでに得られたSLE母体の臨床データや特徴と、SLE母体児のLD診断の有無・各種認知機能検査との関連性についても分散分析を施行し、認知機能障害と関連のある臨床データを抽出する。2025年度中に、SLE母体の臨床データとその児のLD診断の有無や認知機能との関連性について、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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