Project/Area Number |
20K14123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Miyazaki International College |
Principal Investigator |
坂倉 真衣 宮崎国際大学, 教育学部, 教授 (70758606)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 私立大学 / 教員養成 / 小学校教員 / 初等教育教員 / 理数離れ / 理数科指導力 / 理数に関する情意面 / 科学:数学的リテラシー / 小学校教員養成 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の児童・生徒の「理数離れ」を解決するために、私立大学小学校教員養成課程における学生の理数科指導力向上を目指すものである。現在、小学校教員養成の認定課程を有する私立大学は増加しており、今後私立大学出身の小学校教員は初等理数教育において重要な役割を担うようになる。従って本研究では、私立大学小学校教員養成課程における学生および卒業生の理数に関する学力及びリテラシー、情意面、卒業生の理数科指導力の実態を継続的に明らかする。そしてその結果をもとに小学校教員養成における理数科指導のための具体的な方策を提案することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の児童・生徒の「理数離れ」を解決するために、私立大学小学校教員養成課程における学生の理数科指導力向上を目指すものである。現在、小学校教員養成の認定課程を有する私立大学は増加しており、今後私立大学出身の小学校教員は初等理数教育において重要な役割を担うようになる。よって本研究では、1.私立大学小学校教員養成課程に在籍する学生の学力及び情意面等の実態把握、2.私立大学小学校教員養成課程卒業生の理数科指導力の実態把握、それに起因する要因を明確化、3.1、2をもとに具体的な方策の提案をすること、大きく3点を目標にしている。 研究4年目である令和5年度(2023年度)は、主に2について、学生の理科指導力の実態を明らかにするため、理科教育法受講生の指導案分析を行なった。宮崎国際大学教育学部に在籍し、理科教育法を受講した過去5年分の指導案を対象として分析を行い、特に生命分野を扱う内容では、「理科の考え方」(比較、関係づける、条件制御、多面的に調べる)に比べ、「理科の見方」(生命分野では,多様性・共通性の視点)を働かせられる学習活動は学生にとってイメージがしにくく、具体的な指導過程に活かされにくいこと等を明らかにした。さらに、これまでの結果を踏まえ、3の具体的方策として、身近に見られる草花を活用した授業実践の成果と課題について整理し、初等教育教員を目指す学生を対象とした保育内容(環境),生活,理科の指導力を育むための教科横断的な教材として提示した。加えて、宮崎国際大学において2016年度より実施している、学生同士の学び合いによって理数科基礎力、理科指導力の両者を育むことができると考えられる「理科基礎ゼミ」「理科実験ゼミ」等を2023年度以降も継続して実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、令和4年度(2022年度)までの結果を踏まえ、理科指導力の実態把握のための指導案分析と、具体的な方策の1つとなる生命分野の授業実践を評価、報告することができた。令和4年度の課題であった成果の公表も、紀要及び研究発表において一部ではあるが行うことができた。令和4年度の課題が解決され、実態調査、具体的な方策の評価等も行えていることから、「(2)おおむね順調に進展している。」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長したため、令和6年度(2024年度)が本研究の最終年度となる。これまでの全ての成果(学生の学力及び情意面等の実態、理数科指導力の実態、具体的な方策)をまとめ、関連学会(理科教育学会、科学教育学会等)に投稿する。特に具体的な方策については、汎用性の面(他私立大学にも適用できるものか)から検討し、他小学校教員養成大学への応用、転用が可能なものとなるようにしたい。
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