Exploring the development and function of self-esteem from infancy to adulthood
Project/Area Number |
20K14144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
箕浦 有希久 佛教大学, 教育学部, 講師 (70818335)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 自尊感情 / 短縮版尺度 / 他者軽視 / 経験抽出法調査 / 自尊心 |
Outline of Research at the Start |
自尊感情とは,自分自身の能力や資質に対する自己評価と,自分自身への満足や肯定的態度である自己受容からなる心理的構成概念である。これまで「どうすれば自尊感情を高めることができるか」という問いに答えようとする研究や実践が繰り返されてきたが,単に自尊感情を高めるだけでは個人の適応や精神的健康に望ましい結果はもたらされないことを指摘する研究も多い。本研究では乳幼児に対する親の他者評定に基づく自尊感情を測定し、その発達的変化を捉える縦断研究を計画する。さらに青年期以降を対象として自尊感情が適応的行動を動機づけて精神的健康の維持に貢献するメカニズムを検討する調査研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳幼児期の自尊感情の発達を捉える縦断研究と、青年期以降の自尊感情と精神的健康のメカニズムを検討する調査研究を並行して実施し、自尊感情の生涯発達を捉える理論的モデルを導出することである。 本年度の研究実績として、前年度に行ったインターネット調査のサンプルのうち約1,200名を対象とした一年後の再調査を実施した。得られたデータの一部を分析した結果は,2023年5月に日本感情心理学会での学会発表を予定している。 それから前年度に収集したインターネット調査のデータ(青年期から高齢期までの幅広い成人を対象として、自己評定による自尊感情測定の横断的データと過去の様々な人生経験に関するデータ)を分析し、成果を学術論文として執筆した。その結果,自尊感情と他者軽視がともに高い群のみイヌの飼育経験の有る人の度数が無い人より有意に多かった。このことからイヌとヒトの愛着関係が高い自己評価を促進する可能性が示唆された。さらに,自尊感情が高いが他者軽視は低い群のみ16歳未満の時期におけるペットとの死別経験の有る人の度数が多かった。このことから子ども時代にペットとの死別について家族や友人と体験および感情を共有することが,他者を見下さない自尊感情を促進する可能性が示唆された。これは近年話題になることの多い「非認知能力」と言う視点から自尊感情概念の意味や価値を再評価するものであり,佛教大学教育学部学会の紀要である「佛教大学教育学部学会紀要」に掲載され2022年9月に出版された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度より続く新型コロナウイルス感染症の流行による影響は長く尾を引いているが、他の研究者らとの相談・協力をくり返し,ようやく2022年度より当初予定していた乳幼児とその両親を対象とした行動観察および質問紙調査を再開することができた。この成果は2023年度中に学会発表することを予定している。 一般成人を対象としたインターネット調査についても、縦断的データを収集して分析と論文執筆を開始しており,研究課題の進捗状況はおおむね順調に進展しているとみなすことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の大局について変更はない。当初予定していた乳幼児とその両親を対象とした行動観察および質問紙調査は,新型コロナウイルス感染症予防対策の大学方針等に基づき様子見の期間があったものの,2022年度にはようやく再開した。最終年度は研究成果の公表に特に注力していく。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)