Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
オキシトシンは神経伝達物質の一つであり、分娩と授乳だけではなく、広い範囲の人の社会行動(共感、愛着、不安など)を調節する。近年、オキシトシン受容体の遺伝的違いが社会性の個人差及び精神疾患のリスクと関連することが報告されてきた。その関連をより深く理解するために、本研究では日本の母と児の両方のオキシトシン受容体の遺伝的違いが児の問題行動に及ぼす影響を調べることを目的とする。子どもの問題行動は成人の精神健康と強く関連するということから、本研究から幼児期と成人期の両方の精神健康問題の要因の一部が理解できると期待される。