Project/Area Number |
20K14239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
竹田 剛 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (50823746)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 神経性過食症 / 心理教育 / シリアスゲーム / ゲーミング / 複線径路等至性アプローチ / システマティック・レビュー |
Outline of Research at the Start |
摂食障害の治療研究が進展する一方で,治療まで辿り着かない患者が多く存在する。これらに対する発症・慢性化予防として予防教育が実施されているが,その啓発効果には限界がある。そこで本研究では,参加者のより主体的・体験的な学習を生む予防教育の創出を目指し,当事者性を踏まえたゲーミング教材の開発と評価を行う。以上で得られる教材は,国内外においてより効果的・効率的な予防教育の実践に寄与することが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,摂食障害予防シリアスゲームの開発として以下の4点を行った。 ①摂食障害予防教育シリアスゲームの意義の検討:摂食障害の予防教育として様々な取り組みが行われている一方で,好発期である青年期において依然として治療につながりにくい現状があることを考慮すると,予防教育参加者の主体的な参加をより高めるための新たな枠組み作りが必要である。メンタルヘルスの向上にむけた取り組みとして海外でシリアスゲームの開発と活用が行われていること踏まえ,摂食障害予防教育としてシリアスゲームを活用する可能性を検討した。続いてシリアスゲームを新たに開発する上で,既存の著名なボードゲームのメカニクスを概観しながら,予防教育を行う上で求められる内容を検討した。 ②ゲーム内容の作成:摂食障害当事者経験をお持ちの方と協働のうえ作成を行った。具体的には摂食障害のもつ生物-心理-社会的な(合併)症状および困りごとをゲーム内で「症状カード」として表現するにあたり,その内容について意見をいただいた。 ③ゲームコンテンツの作成:上記①で作成された内容について,イラストレーター・デザイナー・印刷業者を選定し打ち合わせを行った。特にイラストレーターとは①で表現しようとしている世界観について何度も打ち合わせを行い,当事者性がイラストの中に反映されるよう試みた。デザイナーとはゲームデザインの打ち合わせのほか,ゲーム性を高めるためのメカニクスや工夫について綿密に打ち合わせを行った。 ④妥当性の検討:摂食障害臨床ならびに研究について多くの実績をもつ医師1名,公認心理師2名から内容の妥当性について確認を依頼し,教材として適切な形に整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
摂食障害予防シリアスゲームの開発を計画通り進めることができた。特に,ゲームを単に開発するだけでなく,これまで筆者が行ってきた摂食障害研究の経験やネットワークを活用して意義や妥当性を高めながら作成を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は効果研究を行う。フィールドへの協力依頼と中学生・高校生への参加依頼を行い,実施前後で効果測定を行う。
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