データ解析を用いた超海洋無酸素事変における地球システム変動の解明
Project/Area Number |
20K14596
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 17050:Biogeosciences-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
曽田 勝仁 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 日本学術振興会特別研究員(PD) (40850459)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | データ解析 / 地質学 / 海洋無酸素事変 |
Outline of Research at the Start |
遠洋深海堆積岩は多様な起源物質の複雑な混合(陸源,生物源,海水起源,火山起源,熱水起源など)によって構成されるため,単純な解釈が不可能である.そこで本研究では,遠洋深海堆積岩の化学分析に加えてデータ解析を組み込むことによって,超海洋無酸素事変における地球環境変動の解明を目指す.また微化石ー炭素同位体層序を確立し,高解像度年代モデルを確立する.これらをデータ解析によって統合し,超海洋無酸素事変における地球環境変動を解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
採用第1,2年度目では,野外地質調査の実施から主要・微量元素などを含めた地球化学データセットの構築などに取り組む予定であった.しかし,新型コロナウイルスの感染拡大によって,主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.そこで研究計画を若干変更することによって,帳尻合わせを行った.すなわち,1年目は地球化学データセットの構築にあてる作業の一部を,2 年目のデータセットの解析にあてることとした.一方,2年目は,野外調査及び化学分析による地球化学データセットの構築とデータ解析に取り組んだ. なお採用第3年目では,新型コロナウイルスの感染対策も落ち着いてきたため,不足分の野外地質調査を行った.具体的には,愛知県や岐阜県において詳細な野外地質調査を行い,様々なセクションにおいて露頭のマッピングや実測柱状図を作成することで,層序対比なども可能になったため,先行研究とは大きく異なり,数十メートル以上に及ぶ統合した連続層序を確立することができた.今後は,サンプリングした岩石試料の分析を行うことで,堆積年代や古環境を詳細に明らかにしていく予定である.すでに分析の前処理も済んだサンプルも準備しているため,円滑に分析に移っていくことが可能な状態にしている.また以上の成果の一部に関しては,国内外の学会で研究発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
採用第1,2年度目では,野外地質調査の実施から主要・微量元素などを含めた地球化学データセットの構築などに取り組む予定であった.しかし,新型コロナウイルスの感染拡大によって,主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.そこで研究計画を若干変更することによって,帳尻合わせを行った.すなわち,1年目は地球化学データセットの構築にあてる作業の一部を,2 年目のデータセットの解析にあてることとした.一方,2年目は,野外調査及び化学分析による地球化学データセットの構築とデータ解析に取り組んだ.なお採用第3年目では,新型コロナウイルスの感染対策も落ち着いてきたため,不足分の野外地質調査を行った.今後の研究の推進方策としては,サンプリングした岩石試料の分析を行う予定である.以上のような理由によって,現在までの進捗状況として,やや遅れていると評価される.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては,サンプリングした岩石試料を分析することで,堆積年代や古環境を詳細に明らかにしていく予定である.
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Extreme continental weathering in the northwestern Tethys during the end-Triassic mass extinction2022
Author(s)
Onoue, T., Michalik, J., Shirozu, H., Yamashita, K., Yamashita, M., Kusaka, S., Soda, K
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Journal Title
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
Volume: 594
Pages: 110934-110934
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Biotic extinction at the Norian/Rhaetian boundary (Upper Triassic): geochemical and isotope evidence of a previously unrecognised global event2022
Author(s)
Manuel Rigo, Tetsuji Onoue, Honami Sato, Yuki Tomimatsu, Katsuhito Soda, Linda Godfrey, Miriam Katz, Hamish J. Campbell, Lydia Tackett, Martyn Golding, Jerry Lei, Jon Husson, Matteo Maron, Sara Satolli, Mariachiara Zaffani, Giuseppe Concheri, Angela Bertinelli, Marco Chiari, Lawrence Tanner
Organizer
Goldschmidt Conference
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[Presentation] Upper Triassic (Rhaetian) conodont biostratigraphy of the Panthalassa Ocean and the final extinction of conodonts at the end-Triassic2020
Author(s)
Onoue, T., Yamasaki, K., Tomimatsu, Y., Yixing, D., Yamashita, D., Soda, K., and Manuel, R.
Organizer
JpGU-AGU Joint Meeting
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