若年性心筋梗塞に対するオメガ3脂肪酸補充療法の有用性および発症予防の検討
Project/Area Number |
20K15489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
安藤 博彦 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80632885)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 若年性心筋梗塞 / 心肺停止 / 肥満 / 喫煙 / EPA/AA / 虚血性心疾患 / 光干渉断層診断法 / オメガ3脂肪酸 |
Outline of Research at the Start |
本邦では近年の食生活欧米化を背景にして、若年者の心筋梗塞患者が増加している。若年性心筋梗塞は心肺停止で発症することが多く、その後の予後も悪いことが疫学研究から分かっている。しかしながら現時点で若年性心筋梗塞の予防法は確立されていない。若年性心筋梗塞の発症には生活習慣の乱れが深く関わっており、 血中オメガ3脂肪酸濃度の低下は1つの重要なリスクファクターである。低オメガ3脂肪酸血症は補充療法による修正が容易であることが特徴であり、本研究ではオメガ3脂肪酸補充療法の有用性について検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、J-PCI registryのビッグデータを用いて、若年性心筋梗塞患者の発症時の心肺停止をきたすリスクについて解析を行った。213,297人の心筋梗塞にPCIを施行した患者を対象として、背景因子や病変の特徴、発症時の症状などを検討した。50歳以下の若年性心筋梗塞患者は全体の11.2%に認められ、高齢者と比較して冠動脈リスク因子を有する頻度が少なく、冠動脈病変も一枝病変など重症度が低いものが多かったが、発症時に心肺停止を合併することが多かった。また心肺停止をきたすとその後の院内死亡率が上昇することがわかった。 これらの結果から、若年性心筋梗塞の予防には、心筋梗塞を発症してからの二次予防では遅く、発症前に防ぐ一次予防が重要であることがわかった。一方で若年者は医療機関に関わることが少ないために、介入することが非常に困難であることが今後の課題である。特定健診などの機会を有効活用し、ハイリスクの受診者に対して、食生活の改善などの啓発をしていくことを今後検討していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
J-PCI registryのビッグデータにアクセスできたことで、エビデンスレベルの高い解析結果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
一次予防策確立のために、まずは健診データから若年性心筋梗塞のハイリスク患者の抽出を行うことが必要になってくる。健診データベースを扱う、企業、自治体などへのコンタクトからはじめていきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)