Project/Area Number |
20K15594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 40040:Aquatic life science-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
泉 ひかり 弘前大学, 地域戦略研究所, 助教 (10784027)
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Project Period (FY) |
2021-02-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | スサビノリ / 遺伝子導入 / 変異株 / 生活環 / 生活環制御 |
Outline of Research at the Start |
スサビノリの生活環を理解することは,この種が属するグループの系統関係から大型紅藻全体の進化を解明する手かがりになるとともに,効率的な海苔生産技術確立に貢献しうることから,生物学的および水産学的に重要である。これまでスサビノリでは,主に形態学的観察により生活環の概要は明らかにされてきたが,生活環の各現象において,どのような遺伝子が関わるのか,どのように制御されているのかについての詳しい分子機構についてはほとんどわかっていない。そこで本研究では,スサビノリの遺伝子変異株を作出・解析することで,本種の生活環制御機構の一端を分子レベルで明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
スサビノリの生活環を理解することは,この種が属するグループの系統関係から大型紅藻全体の進化を解明する手かがりになるとともに,効率的な海苔生産技術確立に貢献しうることから,生物学的および水産学的に重要である。これまでスサビノリでは,主に形態学的観察により生活環の概要は明らかにされてきたが,生活環の各現象において,どのような遺伝子が関わるのか,どのように制御されているのかについての詳しい分子機構についてはほとんどわかっていない。そこで本研究では,スサビノリの遺伝子変異株を作出・解析することで,本種の生活環制御機構の一端を分子レベルで明らかにすることを目的とする。 本年度は,昨年度に得られた変異株の詳細な表現解析を行うとともに,変異が導入された配列(変異導入配列)の取得を試みた。変異株の表現型では,野生型(TU1株)と比較して,生活環を通して胞子の発生に異常があることを明らかにした。また,変異導入配列を取得するため,導入した外来遺伝子配列をもとにアダプターPCRを行なった。しかし,PCR産物を得ることがなかなかできず,PCRベースでの変異導入配列同定は断念した。ゲノム配列に導入した外来遺伝子配列が複数コピー挿入されている、または再配列されている可能性が考えられたため,変異株の全ゲノムシーケンスを行うこととした。長鎖リード解析が可能等の理由からナノポアシーケンサーを用いることとし,当研究室で野生型を用いて解析基盤を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
変異株の全ゲノムシーケンスができる研究環境を整えたことで、変異導入配列同定の目処が立っていると考える。よって,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
変異株の全ゲノムシーケンスを行い,変異導入配列を取得する。変異導入配列が得られたならば,当該配列と既存のスサビノリmRNA由来の配列情報や近縁種のゲノム・転写産物・タンパク質情報に照合して,当該配列の相同性を調べる。得られた配列が既知遺伝子と相同性があれば,変異が導入された配列は遺伝子である可能性が高いと考え,さらに遺伝子であるかどうか検証実験を行う予定である。
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