Project/Area Number |
20K15912
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 46020:Anatomy and histopathology of nervous system-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉岡 望 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20708375)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ジストニン / 遺伝子トラップ法 / 感覚運動回路 / 小脳回路 / アデノ随伴ウイルス / ジストニア / 運動障害 / 遺伝性ニューロパチー / 脊髄神経回路 / 固有感覚 / 末梢神経障害 / ミオパチー / 不随意運動 / 感覚ニューロン / ウイルスベクター / マウス遺伝学 / 歩行障害 / Dystonin / 脳幹 / 神経回路 |
Outline of Research at the Start |
ジストニアは、主導筋と拮抗筋の同時収縮による捻転性の運動異常を呈する不随意運動疾患である。現在までにジストニア発症に関わる神経回路メカニズムは十分に解明されていない。これまでにジストニアと感覚神経細胞死を呈するdystonia musculorum(dt)マウスをモデル動物として、その原因遺伝子であり、ヒトの遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチーの原因遺伝子でもあるDystoninの発現を神経回路選択的に制御するシステムを確立している。本研究では、このシステムを用いてdtマウスにおけるジストニア発症に寄与する神経回路異常の解明、及び、その治療法の確立を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ジストニアは、主導筋と拮抗筋の同時収縮による捻転性の運動異常を呈する不随意運動疾患であるが、原因となる神経回路は解明されていない。これまでにジストニア様の運動異常を示すdystonia musculorum(dt)マウスをモデル動物として、その原因遺伝子であるDystonin(Dst)の発現をCre組み換え酵素の作用によって抑制または回復できる条件付き遺伝子トラップ法システムを用いることで、dtマウスにおけるジストニア症状の原因となる神経回路を検証した。感覚神経系に選択的なCreマウスおよびウイルスベクター感染法によって感覚神経選択的にDst発現をON/OFFすることで、運動異常を発症または治療できるこを見出した。感覚神経回路の変化について形態と機能の両面から検証した結果、感覚運動回路の異常が運動障害と関連することを示した。以上の結果から、dtマウスの運動異常に関わる神経回路の一つが感覚運動回路であることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画よりも時間はかかったが、dystonia musculorumマウスの運動・姿勢異常の原因となる神経回路の一つが感覚運動回路であることを示した。現在、原著論文を投稿中であり、来年度中の論文発表を目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに、dystonia musculorumマウスの運動・姿勢異常の原因となる神経回路の一つを同定した。現在、研究成果をまとめた論文を国際学術誌に投稿中であり、最終年度中に論文を発表する。
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