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皮膚外用剤の適正使用のための実使用に即した光安定性評価法の提案

Research Project

Project/Area Number 20K16099
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
Research InstitutionMukogawa Women's University

Principal Investigator

湯谷 玲子  武庫川女子大学, 薬学部, 講師 (80611350)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords外用剤 / 光安定性 / 人工太陽照明 / 皮膚
Outline of Research at the Start

近年大気中のオゾン量の減少により紫外線量は増加しつつある。皮膚に塗布した外用剤は、直接強い太陽光にさらされる場合があり、現行の光安定性試験では予測することのできない有害事象が生じる可能性がある。本研究では、皮膚に塗布した際の外用剤の光安定性を真夏の直射日光下を想定した人工太陽照明灯下で評価すると同時に薬物の皮膚浸透性の変化を検証し、実際の使用に即した新たな光安定性評価法を提案する。これにより、皮膚外用剤の適正使用に向けたエビデンスを構築する基礎となることを目指す

Outline of Annual Research Achievements

地表に到達する紫外線量は依然として増加傾向にあり、皮膚を含めた生体への影響が懸念されている。皮膚外用剤は、塗布した患部が直接強い太陽光に曝される可能性がある。塗布後の製剤の安定性については、十分な情報がなく、現行の光安定性試験では予測することのできない有害な事象が生じる可能性がある。そこで、真夏の晴天時の正午の自然太陽光と同等の分光分布、色温度、放射照度をもつ人工太陽照明を用いて、今年度は、主として、4種のケトプロフェン(KP)外用剤を用いて、前年度に引き続き、石英板を用いて薄く広げた状態で光に曝露した場合の外観変化を観察するとともに製剤から薬物を抽出し、残存率を測定した。また、ヘアレスマウス皮膚を縦型拡散セルに装着後、KPゲルおよびクリームを皮膚に薄く塗布し、その後光に曝露した場合の主薬の累積皮膚透過量および透過速度の経時的変化を検討した。製剤間の比較を行ったところ、パップおよびテープにおいては、1時間の照射によりKP含量の低下は認められなかったのに対し、クリームおよびゲルにおいては、照射時間依存的に含量が低下し、半減期は2-3時間であった。パップおよびテープでは、支持体や膏体の厚みによる遮蔽効果が働いたのに対し、含量低下の大きかったゲル剤は、透明で光透過性が高いことが影響したものと考えられる。ヘアレスマウス皮膚に塗布後、1時間の照射を行った場合の挙動は、クリームとゲルで類似しており、いずれも適用後1-2時間における皮膚透過速度が増大し、透過量が増大する傾向がみられた。一方、適用24 時間経過後の累積透過量は低下する傾向がみられ、皮膚中含量は有意に減少した。製剤を皮膚に塗布後、強い太陽光に曝露することで、従来知られている光線過敏症のリスクに加えて、KP含量の低下や製剤特性の変化によるKPの皮膚透過性の変化により薬効の変動をきたす可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

COVID-19感染拡大の影響により生じた研究計画の停滞や物品や試薬の欠品、継続的な納期の遅れなどによる研究計画の遅れが依然として影響している。

Strategy for Future Research Activity

前年度の検討に加え、光に不安定であることが報告されているが、適用後に患部を遮光する旨が記載されていない外用剤について、皮膚に塗布後、人工太陽照明に曝露した場合の製剤および主薬の安定性とそれらの剤形間の相違を検証する。また、ヘアレスマウスの皮膚を用いた検討を継続し、塗布後の照射時間を変化させた場合、あるいは更に少量を塗布した場合の皮膚透過挙動の変化についても検討する。これにより、実際の皮膚に塗布した状態により近い条件下で強い太陽光に曝露した場合に起こりうる変化を明らかにすると同時に、ヒトの皮膚における太陽光の曝露時間と主薬の浸透挙動との関係の推定につなげたい。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 人工太陽照明灯下における皮膚外用剤の安定性評価2024

    • Author(s)
      湯谷 玲子、中瀬 朋夏
    • Organizer
      日本薬学会第144年会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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