Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
がんはグルコースを好気的に代謝しにくい特性をもつが、その意義はよくわかっていない(ワールブルグ効果)。申請者らは、「腫瘍細胞におけるワールブルグ効果が、自身への免疫寛容を誘導する」ことを強く示唆する結果を得ている。さらに、ワールブルグ効果がニコチン酸関連代謝の制御に関与していることもわかってきた。それらは、これまで免疫系への関与が報告されているものの、その詳細なメカニズムは現在も明らかになっていない。本課題では、ワールブルグ効果がどのように免疫抑制/促進的な微小環境を作り上げるのか、その詳細な分子メカニズムを新たに作製したニコチン酸代謝関連分子のノックアウトマウス等を用いて解明する。