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抗炎症薬による生体侵襲時の腫瘍増殖抑制効果のメカニズム解明

Research Project

Project/Area Number 20K16383
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

小林 登  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60835239)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2021-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywords炎症 / 抗IL-6受容体抗体 / 癌 / 生体侵襲 / EMT / 炎症性サイトカイン
Outline of Research at the Start

手術関連の炎症(手術侵襲、合併症)と予後との関連については近年様々な癌種で報告されている。我々の研究グループでは、ステロイドを用いることで、手術侵襲を想定したLPS誘発性炎症による腫瘍増殖を抑制させることが可能であると報告した。さらに、ステロイドの転移抑制効果についても着目し、LPS誘発性炎症による肝転移の抑制効果について現在研究を進めている。本研究では抗炎症薬としてステロイドの代わりに抗IL-6受容体抗体を用いることで、より選択的なシグナル伝達経路を抑制し、手術侵襲を想定した炎症時のIL-6を介した腫瘍増殖の抑制メカニズムについて検討する。

Outline of Annual Research Achievements

当教室では、過去にステロイドによる腫瘍増殖抑制効果ならびに転移抑制効果のメカニズムについて報告した。しかし、ステロイドには不明な点が多いため、抗炎症薬としてステロイドの代わりに抗IL-6受容体抗体を用いることで、より選択的なシグナル伝達経路を抑制し、手術侵襲を想定した炎症時のIL-6を介した腫瘍増殖の抑制メカニズムについて検討することを目的とした。
令和2年度には、in vitroにおいて、胃癌細胞株に胃癌細胞株MKN-45、recombinant IL-6、抗IL-6受容体抗体を用いて、proliferation assay、細胞周期解析、EMTマーカーの評価を行なった。proliferation assayでは、recombinant IL-6投与により、有意な増殖を示し、抗IL-6受容体抗体はその増殖効果を抑制した。また、細胞周期解析にて、IL-6により、G1からG2、S期への移行を確認した。EMTマーカーについては、有意な結果が得られなかった。 in vivoにおいて、まず手術侵襲を想定した炎症惹起モデルとして、CLPモデルを用いることとし、CLP群はコントロール群に対して、腫瘍増殖が促進されることが示唆された。
今後は、in vitroにおいて、浸潤能、遊走能などの機能解析も行い、in vivoにおいて、抗IL-6受容体抗体の腫瘍増殖抑制効果の検討を行う予定としている。また、胃癌において再発形式として多い、腹膜播種についても抗IL-6受容体抗体の抑制効果の検討を行なっていく予定している。

Report

(1 results)
  • 2020 Annual Research Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2022-12-28  

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