Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
パーキンソン病(PD)は運動障害を特徴とする神経変性疾患である。早期診断のマーカーとして注目されているレム睡眠行動異常症(RBD)に着目し、霊長類モデルを使用しRBDの詳細な回路機序や病態の解明を目指す。これまで主にげっ歯類を使用した研究によりPDの原因であるα-Synの凝集体はプリオンタンパク質のように神経細胞から神経細胞へと次々と伝播し増幅していくことが示されていた。我々はマーモセットの嗅球にα-Syn凝集体を接種することで、嗅覚系にα-Syn凝集体が伝播することを確認し、この新しいマーモセットモデルを使用することでPDの前駆症状として知られているRBDの解析を試みる。