がん患者におけるミトコンドリア関連miRNAを介した心血管機能への影響の解明
Project/Area Number |
20K16528
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
|
Research Institution | University of the Ryukyus (2022) Kagoshima University (2020-2021) |
Principal Investigator |
徳重 明央 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70780287)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 腫瘍循環器 / がん / 抗がん剤 / 心機能 / 血管内皮機能 / ミトコンドリアダイナミクス |
Outline of Research at the Start |
抗がん剤や放射線などの心血管への影響に関しては様々な報告があるが、「がん」自体による心臓への影響については十分には検討されていない。ミトコンドリアは自身の形態変化(ミトコンドリアダイナミクス)により質管理され、がんとの関連が報告されているが、がん関連心機能障害との関連についての検討は不十分である。本研究ではがん患者においてミトコンドリアダイナミクス関連因子を従来の心機能・血管内皮機能指標と比較することで、がん自体やがん治療への関連、心毒性リスク指標としての妥当性を検討し、さらに新規治療法の開発につなげる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Drp1関連miRNAのmiR-499、miR-30及びmiR-140を測定し、これらと未治療がん患者の心機能、血管内皮機能、がん重症度、がん治療による心毒 性との関連を検証し、ミトコンドリアダイナミクスの心毒性リスク予測の新規ツールとしての妥当性を明らかにすることである。そのために1)未治療がん患者に 対してmiR-30・miR-499・miR140濃度を測定し、心機能・血管内皮機能、がん重症度との関連の検討、2)miR-30・miR-499・miR140の抗がん剤治療後の心毒性リス ク因子としての臨床的意義の検討、の2点を検討することである。本研究では、当院外来・入院患者で未治療がん患者に研究同意書を取得後、症例登録を行う (150名登録予定。年齢20歳以上)。ミトコンドリアダイナミクス関連指標のmiR-30・miR-499・miR140用の採血を通常採血時に同時に採取し、得られた測定値と 従来の心機能、血管内皮機能指標(BNPも含めた生化学データ、心エコー検査、FMD検査で得られた各計測値など)を比較検討する。これらの解析により1)miR30・miR-499・miR140と従来の心機能・血管内皮機能指標との関係、がん重症度との関係、2)miR-30・miR-499・miR140が抗がん剤治療後の心毒性リスク因子となるかを明らかにすることができる。昨年度は、プロトコール作成、倫理審査提出を行い、研究を開始し症例登録を進めた。しかし、本年度は、研究者自身の大学異動があったため、研究の進捗が大幅に遅延したが、鹿児島大学での継続可能となるよう担当者を決め、再構築を行った。開発した新しい術前DVT(深部静脈血栓症)確率スコアが消化器癌患者のDVT発症予測に有用であるという論文作成を行った。(Shibata K, Tokushige A, et al. Circ Rep. 2023 Jan 27;5(2):19-26.)。 更に、急性冠症候群のmiRNAに関する論文ならびに確率スコアの癌患者における有用性の検討を行った論文を投稿中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、研究者自身の大学異動があったため、研究の進捗が大幅に遅延したが、鹿児島大学での継続可能となるよう担当者を決め、再構築を行った。 開発した新しい術前DVT(深部静脈血栓症)確率スコアが消化器癌患者のDVT発症予測に有用であるという論文作成を行った。(Shibata K, Tokushige A, et al. Circ Rep. 2023 Jan 27;5(2):19-26.)。 更に、急性冠症候群のmiRNAに関する論文ならびに確率スコアの癌患者における有用性の検討を行った論文を投稿中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
登録症例が少ないため、更にがん治療関連科との連携をより強化し、治療前患者の紹介、受診、登録までの流れを整理する必要がある。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)